唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

ジョンQ  

2006年12月16日 | 映画 さ行
2003/12/08 02:15

面白かった。ちょっと出来過ぎた話な感じはするけど、ちゃんと社会的なメッセージも入っているし、思わず涙をこぼしてしまうシーンも何回もあった。

最初は悪い人でもみんな最後は理解者になったり協力者になってしまう。悪人的なときの演出は、時代劇の悪代官のように悪人だし、そういう人がなぜか急に協力的になったりやさしくなったりするのがちょっと無理がある。

もしかしたら、わざとそういう風につくったのかもしれない。社会の中で生きていくために、みんなそれを割り切って生きていて、時には悪い役割を果たしているかもしれないけれど、すべての人間は本当はよき理解者になりうるものなのだというメッセージが込められているのかもしれない。

何よりも私たち日本人がこの映画で注目しなければいけないのが、アメリカの医療制度のことだろうと思います。
今の小泉内閣がやろうとしていることは、結局構造改革の名の下に国がやるべきことをすべて民間にやらせようということで、いろんなことをさもこれが今の流行であるかのようにやっていますが、民間の保険会社の保険しかないアメリカの医療制度の危険性は、今政府がやろうとしていることが国民にとってどういうものであるのかを知ることが出来るのではないかと思います。
お金がなければまともな治療も受けられない。実際に医療保険は高くなって、今でさえ病院にいくのを我慢している人がたくさんいると聞きます。こんな社会はおかしいと思います。

この映画では、マスコミはある意味いい役割を果たしたのかもしれません。(動機がどうであれ)
テレビや新聞の情報は、その気になれば、一夜にして国民を動かす力があるのかもしれません。(良くも悪くも・・・)
だからこそ国民的にも大きな影響力を持っているものなんだという自覚が必要だと思います。

ということで、社会的メッセージもきちんとあって、人間的なふれあいもちゃんとあるいい映画だと思いました。

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