唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

インソムニア

2006年12月16日 | 映画 あ行
2003/12/07 21:02

正義を貫こうとする刑事が同僚を謝って殺してしまい、そのことを隠そうとして・・・

見ごたえのある映画だった。
真実を見抜き、犯人を捕まえてきた、そのことに誇りを持ってきた刑事が、自分を裏切った同僚を犯人追跡中に間違って殺してしまい、そこから話が思わぬ方向に・・・
よくありますよね。この失敗さえなければうまく行っている自分がいて、その負の部分を隠し、ごまかし、うやむやにして乗り切ろうとすることって。そういう時は深みにはまって、また失敗の上塗りをしてしまうことって。
こういう負の部分を何個か持っている私にとりましては、他人事ではないわけですけれども・・・そういう人間の心理をうまくついた作品だと思いました。
警察手帳(やっぱりそういうんですかね)を身からはずし、そして、うそをついていくわけですけれども、さいごに、ありのままを受け入れる決心をして、再び身につける。この演出はありきたりかもしれないけれど、とても効果的な役割を果たしていると思います。
この物語に登場する2人の女性もいい味出していますし、いい役割を果たしています。

私は警察は嫌いです。わざわざ一時停止のところや車線を変更してはいけないところで待ち伏せして、捕まえるやり方をするような警察に正義はありますか?本当の正義は、違反を未然に防ぐことではないでしょうか?一時停止無視や車線変更違反を取り締まりたいなら、隠れて待ち伏せしないでわざと目立つようにそこに立っていればいいんですよ
その前にこの交通事情を何とかしてほしいけれど・・・
話がそれましたが、そういう、いやらしい本来の正義とは違うところで働いているとしか思えない警察に問題を投げかけているような気もします。
国家の犬、市民を取り締まり縛り付ける警察から、真に、市民の安全を守る警察になってほしいものだなあと、思いました。

もうひとつのテーマは、真実に忠実であることの大切さでしょうか。
真実を見抜く目を持ち、真実に忠実であること無しに本当の正義を貫くことはできないと、なんとなく思いました。いろんな情報が氾濫している時代の中で生きて行く私たちにとってとても大事なことだと思います。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿