唐茄子はカボチャ

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男はつらいよ おかえり寅さん

2019年12月30日 | 男はつらいよ・山田洋次
映画館に入る前からなんか、そわそわ、ドキドキ。男はつらいよの最新作をまた見ることができるなんて。
いよいよ始まりました。
夢落ちが暗い!
でも、始まったばかりです。
桑田さん!これいいの?荒川で歌ってほしかった。どっちにしても、本物には、およぶはずもなく。

さて、本題に入りました。

まずは、寅さんはさすがです。昔の映像で笑ったり泣いたり。

そして、現代部分もしっかりしている。

でも、なんか暗い。

まず、寅さんがなきものになっていることが一番大きい。いつもの、今頃どうしてるのかなあのバカは…といった、どこかにまだいる人という感じにしていないことが、暗い原因だと思います。もう戻らない人の回想シーンという感じ。

あと、仕方ないのだけれど、ご高齢が多い。生きるエネルギーというか、未来に向かう力が感じられない。
回想シーンが出るたびに、あの頃はみんなのエネルギーを感じるんですが、現代になるとしんみりしちゃう。

男はつらいよの持っていたエネルギーはもうなくなってしまったことを感じずにはいられない。

ただ、泉ちゃんとお母さんのけんかのシーンは最高のシーンでした。あえて、寅さんを使わない男はつらいよにしても良かったのではないかとも思いました。それをやるエネルギーも時間もなかったのかもしれませんが。

ずっと泣いて笑ってって感じでした。
そして、最後に渥美清さんの歌。また涙がこみ上げる。

寅さんを見たことない人が、この映画単体で面白いのかはわかりません。みんなが笑っているところで笑えているのか。どうでしょうか。

お子さん役は良かったです。あと、編集者の人。良かったです。

そうそう。一家団欒のシーンも、あのときの笑いのエネルギーに比べちゃうと、泉ちゃんと諏訪家の食卓は、やはり寂しい。





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