拝啓天皇陛下様松竹ホームビデオこのアイテムの詳細を見る |
天皇陛下を好きになっちゃった人の話しです。でも、それがずっと描かれているのではなくて、ちょこ・・ちょこっと、ポイントポイントで3~4回出てくるだけです。あとは、軍隊、戦争、戦後のその人の生き様をもう1人の友達の人生と重ねて描いています。
天皇を「生」ではじめて見たときに、「こんなやさしい顔の人だったのか」と、一目で天皇を好きになり・・・
中国に対して勝ち続ける日本。勝って戦争が終わってしまうといううわさを聞いて、天皇陛下に「戦争を続けてほしい・・」と手紙を書きます。→それはもう1人の友人に「そんなことしたら捕まって殺されるぞ!」と本気で怒られ、やめますが・・・その前だったかな?戦場に行ったときに、戦死した人を火葬している人たちに「この人はきっと天皇陛下万歳って言ったんだろうなあ・・・」と言って、「そんなこと言うわけないじゃないか」と馬鹿にされ、けんかになったり・・・
この人の人生の中で、天皇陛下は、生活にまったくかかわりのないものであったけど、それでもどこか、ずっと心の中に残っていたもので・・・最後死んじゃうんだけど、そこで、「拝啓、天皇陛下様、たった今、陛下の最後の赤子が死にました」と終わります。
すごく「天皇」というものが抽象的なもので、その人の生きようとする意志に何か影響を与えたかと言うと、それほどのこともなさそうで・・・戦争そのものは、天皇が現実的に大きな影響を与えたわけで・・・べつに、この映画は天皇万歳とか、逆に天皇制批判とか、そういうストレートなものがあるわけではないんだけど、何となく、だからこそ、そのときの人たちにとっての「天皇」とは何かを考えてしまうところもあり・・・・
どっちにしても、天皇を大好きなあるひとりの男の人生はこのような人生でした・・・というような話でした。
心からの友人というのは・・・距離や時間が離れていても、再会すればまた同じようにつながりあえるのかもしれませんね。