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唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

小さな命が呼ぶとき

2011年08月22日 | 好きな映画・良かった映画
小さな命が呼ぶとき [DVD]
クリエーター情報なし
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


子どもの命を守るために、親は何ができるのか。
残された時間を一緒にすごすのか、それとも、子どもといる時間を削って残された可能性にかけるのか、究極の選択のような気がしますが、何としても子どもを生かしたいという強い行動力で子どもの命を救ったという、すごいお話でした。
すべてがとんとん拍子に行くわけでなく、傷ついたりぶつかった壁を回避して違う選択をしなければいけないときもある。映画的にはいろんな困難にぶつかったらそこを信念を曲げずに正面から突破するほうが見ごたえがあるかもしれませんが、そこの臨機応変振りが現実的だと思いました。お父さんにとっての信念は、子どもの命を救うこと。これだけだったからこそ、変なプライドに執着することもないし、一時は相手を傷つけたり憤慨させたりすることもあるかもしれないけれど、その強い信念、目的があればこそ、それ以外のことには柔軟でいられるのではないかと思いました。

人間の信念の力、愛の力、すばらしい映画でした。

ハリソンフォードって最近またいい映画に出るようになりました。演技が光ります。

エンジェル ウォーズ

2011年08月19日 | 好きな映画・良かった映画
エンジェル ウォーズ Blu-ray & DVDセット
クリエーター情報なし
ワーナー・ホーム・ビデオ


はじめてのブルーレイ。

想像の世界。ダンスは想像力。でも、その想像力、表現力で現実の力を手にする。ダンスで売れている人はそうやって力を手に入れる。踊るという表層的で断面的な事実ではあるけれども、その人の生き方や考え方、その時代の影響、その時の気分、感情、観る側も同じですが、そういういろんなものが融合して一つの作品を作り上げる。それによって感動したり高い地位を手に入れたり、自分のほしいものを手に入れたりできると考えると、ダンス自体がたたかいで戦闘で生き抜く力だったりするのかも。

この精神病棟を想像力の世界で乗り越える。何が想像で何が現実なのか、つじつまを合わす以前に全編想像とも言えなくもない世界です。踊りの時点で想像っぽいし。現実はこの病院の外にしかないのかもしれません。病院の中は想像の世界と断片的な事実だけ。断片的な事実を想像でつなぎ合わせてつくったような感じがします。

その結末は、派手な想像とは裏腹の悲劇が待っていました。実際に輝かしい希望の半面暗い現実はこの世の中にはあります。
何とも言えない悲しぃ結末ですが、唯一外の世界、現実の世界に出ていったお姉さんに希望があります。

人間は考えるいきもので、実際の出来事と違うように考えることもできちゃう生き物なのかもしれません。同じものを見てもそれを見た人の数だけ解釈が成り立ちます。事実は一つでも考えは多様です。

主人公はみんなとの初対面の時にすで想像の世界に入っていて、その想像の中でさらに想像を膨らませることによって自分の願いを現実にかなえるという選択をする。想像がどうあれ、事実で結果を出したということなのかもしれません。

あのしょっぱなの母親が死んでからの一連の流れ自体が事実だったのかわからなくなってしまいます。
あの時点で主人公の想像、解釈だったんじゃないかと思っちゃうと・・・

何が真実かはこの際どうでもいいということでしょう。みんなで力を合わせて、ひとりが現実の世界に逃げたという事実だけが大事ということかもしれません。

日本のアニメの世界を飛び出したような映像が素晴らしい。

映画自体も人間の想像の産物です。つじつま合わせが無意味な作品です。

正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官

2011年08月17日 | 好きな映画・良かった映画
正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官 [DVD]
クリエーター情報なし
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


アメリカの移民問題をテーマにしています。
この映画を見ながら、チャップリンのワンシーンを思い出しました。何の映画か覚えてないけど、自由の女神が映って、チャップリンを乗せた船がアメリカに到着する。ついに自由の国アメリカに着いた!と思ったら、みんなつかまっちゃうみたいな映像だったんだけど・・・もしかしたら、チャップリンのドキュメントのなにかを観たのかもしれませんが…

自由の国アメリカ。その自由を守るための強制力が必要ということでしょうか。
9.11テロ以来、イスラム系の人に対しては相当厳しくなっていると聞きますし、この映画の中でも、自分のアイデンティティを模索している少女に「テロ分子の疑い」で強制出国させてしまいますが、これが、自由の国のいまの状況なのでしょう。

でも、同時に何でもなんでもOKしていたらこれこそ国家として国民の安全を守る、または国家を守るということができなくなるのもわかります。
国家を守るために国のルールをまもるために排除していくのは国家の論理としてはありなのでしょう。

大事なことは、インタビューで女優さんが言っていたけど、移民の問題は感情の問題があり、単純に政治問題ではない。人生があることをわすれてはいけないと言っていたけれど、そこが重要ですよね。
国家を維持するためには規制が必要です。それが強力な手段によって必要な場合もケースとしてはあるかもしれません。でも、同時に、機械的なものではなくて、一人ひとりの人間を大切にするという前提があることが大事なのかもしれません。

なかなか難しい問題です。
ここでもアメリカで生きようとするいろんなケースがだされましたが、そういう実態もあると思うし、だからと言って取り締まりをしないわけにはいかない。このジレンマを少しでも和らげられるようなシステムはないものでしょうか。

いまの状態は、不信が不信を呼ぶ悪循環があると思います。
あの強制退去させられたイスラムの少女はあれがきっかけでアメリカをうらむようになり、本当に自爆テロをしてしまうかもしれないわけです。異文化に対する理解・・というか、理解できなくても尊重する立場でこういった問題も対応することでそこで信頼が生まれ、いい循環になっていくと思うんですが。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地大乱

2011年08月04日 | 好きな映画・良かった映画
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地大乱 デジタル・リマスター版 [DVD]
クリエーター情報なし
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン


提督(ドニーイェン)との最後の死闘がものすごいです。最初の手合わせも美しいです。あと、動きのすばやいジャイアン風なクン大師(知らん・・・しんくんくんじゃなくて・・・ションシンシン)との祭壇競争、後半一気に見せ場をつくります。
フェイホンは基本無敵です。提督が同じレベルの使い手と思いきや、まだまだ足元にも及びません。どれだけ強いのでしょうか。

でも、よく考えたら、フーが名簿を忘れずにちゃんともってきていれば、こんなことにはならなかったのに。

ロザムンドクワンさんの美しさはいつもどおりですが、私はあなたの叔母だけど心から想ってますみたいな告白のシーンがなんかグッと来て、船に間に合わずお別れしちゃうわけですが、そのときの叔母さんの愛に満ちた笑みが美しいです。そしてその後のフーとのやり取りでとても素直なフェイホンでした。

この話は結構複雑です。
白蓮教の集団は、外国を排斥して国を守ろうと、貧しいものの味方として勢力を増し、過激な排斥運動をしています。提督は当然清という国の立場から国を愛しています。外国が入り込んで清が弱体化するのを嫌がっています。でも、その上の人はイギリスに守ってもらおうと思っていて、それ自体が気に入りません。
そして孫文たちは民主国家の樹立のために革命を組織している。領事館をドサクサで襲ったのは、イギリスの排斥と革命運動の弾圧だったわけです。
そしてそんなごちゃごちゃした状況の中でウォンフェイホンのとった行動は・・・

フェイホン伝説のドキュメント。香港でのエピソードを紹介しています。大勢のチンピラと戦って勝ったけれど、けが人が出たので香港にいられなくなって帰った話。闘犬と闘って勝ったはなし。医者としても優れている話。奥さん3人に先立たれ4年目の奥さんは武術家だとか何とか。あれ?叔母さんはどうなるの?最初の奥さんだったら結婚して死んじゃうということなのでしょうか。ちょっと心配です。


ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地争覇

2011年07月22日 | 好きな映画・良かった映画
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地争覇 デジタル・リマスター版 [DVD]
クリエーター情報なし
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン


実在した武術家、黄飛鴻(ウォンフェイホン)のお話。
シリーズ3作目です。リーリンチェイはやっぱりすごい。動きがしなやかで美しいです。見とれてしまいます。

DVDに一緒に入っていたウォンフェイホン伝説3というのも見たけど、獅子舞も武術的な意味合いがあるんですね。獅子舞を立派に見せるには武術の心得が必要だとか。実際に、黄飛鴻も獅子舞が得意だったようです。


西太后が諸外国に中国の国力を誇示しようと獅子舞で武術を競う大会「獅子王争覇」を開催しようとしていた・・・この大会に乗じてロシアが西太后の側近・李鴻章の暗殺を画策・・・とDVDの解説に書いてあるように、黄飛鴻が生きていた時代の歴史的背景も出てきます。まあ、なんかこじつけっぽくてちょっと違うんじゃないの?と思いながら、でも、今それを説明するほどのその辺の記憶がないのが情けないところですが、なんにしても、中国が歴史の転換期に入ってきて、歴史に人々が飲み込まれていくような、損な大きなうねりみたいなものを感じました。

中国のことは中国が決める!ロザムンドクァンさんはいつ見てもかわいいですよね。あれ?話が違ってますが・・

アイラブユーとフェイホンに言わせてうっとりしている顔は本当に美しい・・・
あと、黙って旅立とうとするシーンの髪型が素敵です。

鬼脚がまたいい味出していて、雨の中のシーンは思わず泣けてしまいました。

老人と海

2011年07月20日 | 好きな映画・良かった映画
老人と海 [DVD]
クリエーター情報なし
紀伊國屋書店


1990年の与那国島。ヘミングウェイの老人と海をモチーフにつくったドキュメンタリーです。若い漁師が大きな船で力強く往来する中、小さい船で82歳の漁師が毎日漁に励んでいます。
小説のように、とれない日もあって、小さい船の海を切る小さな波がとても哀愁が出ています

毎日毎日(?)漁に出て帰ってくる。そのことを営々と積み重ねて生きてきた。漁をするという一つのサイクルの中で人生を形づくっていた感じがします。

おじいちゃんとおばあちゃんのただいるだけの関係性にとても深みを感じてそれも素晴らしいです。

若い人たちの力強さもとてもすばらしい。

町全体が漁とするという一つのサイクルの中で動いていることが感動です。

本当に長い時間をかけてつくられたその町の文化なんだと思います。

あらためて、東日本大震災は、そういう積み重ねてきた文化を奪い去ってしまったと感じます。

あと、荒れた海は怖いです。でも、すごいきれいな景色です。
海は怖くもあり美しくもあり・・・浮いているブイにとまっている鳥をみてると、水ばっかりの世界なんだとあらためて感じて、陸地って小さいんだなあ…なんて思ったりして。我にかえって陸上にいる自分にちょっと安心しました。


アンダンテ ~稲の旋律~

2011年07月14日 | 好きな映画・良かった映画
アンダンテ~稲の旋律~ - goo 映画

映画『アンダンテ ~稲の旋律~』 オリジナルサウンドトラック <ピアノ曲集>
クリエーター情報なし
サウンドジュエルレコーズ


稲の旋律
クリエーター情報なし
新日本出版社


品川区内で上映会があって、翌日がとても大事な会議があって、「そんなの行ってる場合か!」と言われながらも、むしろ言われてしまったことで余計に行かなきゃいけないと反発し・・・(笑)行きたいという思いは、行かなければならないという思いになって、強行して行ってきました。いやあ・・・おれって頑固ですね。

それで、そんなふつふつとした怒りと忙しい中でてきてしまった罪悪感もちょっとだけ感じながら、映画を見はじめました。

映画の主人公「藪崎千華」は、母親の強い希望で幼い頃から音楽の道を歩むが、音楽社会の競争は厳しく次第に自信を失くしてゆく。やがて自分自身をも見失い登校拒否となり、大学中退を余儀なくされる。大学中退後、アルバイト生活に入るが、職場での人間関係がうまく作れず、仕事を転々とする生活を繰り返し続ける。そしてとうとう、一日中家に閉じこもるようになり、日毎の両親とのいざこざも絶えなくなってしまう。そんな自分を思いつめた千華は、千葉県の水田へ、「誰か私を助けてください。」と書いた紙切れをペットボトルに詰め、「心のSOS」として置いてくる。暫くして、この水田の持ち主でありペットボトルを拾った広瀬晋平から手紙が届く。その手紙の内容は真剣に千華のSOSに応えようとしていた。千華は、自分はどのような人間か、どうして他人と会うのが怖いのか、長い長い手紙を晋平に送った。こうして始まった千華と晋平の交流は、千華のひきこもり生活を徐々に変化させていくのだが・・・!(公式HPより)

最初の主人公の心の荒れた感じは、そのまま自分の苛立ちと重なってなんか、落ち着きがない状態が続いていました。
何でそんな動揺してるのにクルマに乗っちゃうんだよ!がまんできないじょうたいでいるのになっぜそこだけすなおにしたがっちゃうんだよ!ああ・・映画のためとはいえ
自分を追い込むのはやめてくれ!父親も、そんな長年娘と付き合ってきて、そういう状態に追い込んでおいて、そこを何にも理解せず、映画のためとはいえ、平気で追い詰めるセリフを吐き散らす。わざと娘を追い詰めてるとしか思えない。長年の積み重ねを感じさせない何かとってつけたような主人公を追い詰めるセリフ、母親も、自分のできなかったことを娘に全面的に100%押し付ける人がいるのかとあきれるぐらいに主人公を追い詰めて…

ペットボトルのSOSにはちょっと違和感を感じるところもあります。電車から見た風景、稲が風に揺れて奏でるメロディを聴いているうちに、カノンが頭の中をながれた。透き通るような風の流れでできる稲の波のシーンはとてもきれいでした。でも、そのすごい景色とSOSというぎとぎとしたというか、殺伐とした文字が合わないし、そのきれいなところにペットボトルを投げてしまうというところもちょっと疑問があるところです。そのきっかけがなきゃお話は始まらないわけだけども・・・

すこし、おもひでぽろぽろと重なりました。
あの時疑問に思った人間に嫁いでいくのか、土地に嫁いでいくのか、今回は、違う意味で同じものを感じました。
素敵な男性が自分を取り戻させてくれたのか、それともその土地、農業の営みが取り戻させてくれたのか。
いや、両方なんですけどね。
その男性が好きな人は自分じゃないと悟った時に一度そこを逃げ出します。でも、そこで手に入れたすべての者をこんな形で捨ててしまっていいのだろうか。恋愛感情で結びつくのは大事だけど、人生って恋愛だけじゃないですもんね。恋愛だけで立ち直るていどの苦しみではないし、それまでに得たものは失恋によってすべてお失うほどの軽薄なものではなかったということですね。

さいごの稲穂の中でのカノンが心に響く・・・という終わり方ですが、男はひどい奴です。そこでプロポーズかよ!って感じです。主人公の気持ちも知っていながら、あれじゃ、主人公を利用したともとられかねない。
お母さんも結局ピアノを弾く主人公を愛しているとも思われかねない終わり方のような気がしますが…
そんなことはたまたま偶然です。それまでの流れを見ていれば、それはないこともわかりますが…

そして、いきなりなんかきれいなドレスを着て主人公が歌いだした!
とても素敵な透き通る声です。
それではじめて、この女優さんは歌を歌う人なんだとわかったわけです。

今回、文章の中で突っ込みをいろいろ入れてしまいましたが、そんな細かいところはどうでもよくて、とてもいい映画でした。
会場を出るころには、あれだけざわざわしていた自分の心が、アンダンテになっていました。
いい映画を見た後の変な虚脱感を心地よく感じながら、そのあと夜中までそんなことをしている場合ではなかったのかもしれないとは全く思わず、むしろ、これを見たことを力に、明日の大事な会議の準備に入りました。

農業万歳!

あ・・・もう一つだけ。
農業の問題を飲み会の場で難しそうに話すシーンはいらなかったと思います。あれは無駄なシーンだったんじゃないかな。

チャイナ・シンドローム

2011年07月07日 | 好きな映画・良かった映画
チャイナ・シンドローム コレクターズ・エディション [DVD]
クリエーター情報なし
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


今福島原発の問題もありタイムリーな映画です。
でも、実際の今起こっている事故は、この映画が警鐘しているものがことごとく現実になってしまった状態です。
そして、この映画でも利権がからんでいて、原発存続のために証拠隠滅や脅し、圧力がかかっていますが、実際にこうやって原発の危険性を覆い隠し、推進してきたのでしょうね。映画の最後も、泣ける終わり方にはなっていますが、反原発の勝利では終わっていません。戦いはこれからという終わり方です。
今回の福島原発の事故がおこって、それでも安全が確認されたと推進するのか、それとも、危険な物から撤退をしていくのか、そのせめぎ合いがこれからあるわけです。



九州電力のやらせ<九電>「原発賛成」やらせメール 関連会社に依頼
毎日新聞 7月6日(水)21時0分配信




やらせメール問題を受けて会見の冒頭に頭を下げる九電の眞部利應社長=福岡市中央区で2011年7月6日午後7時32分、矢頭智剛撮影

 九州電力の眞部利應(まなべとしお)社長は6日夜、同社内で会見し、玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)2、3号機の運転再開の是非を問うため経済産業省が6月26日にケーブルテレビで放送した県民向け説明番組に絡み、九電原子力発電本部の課長級社員が子会社に、再開を支持する電子メールを投稿するよう依頼していたと発表した。東京電力福島第1原発事故で原発の安全性に不安が広がる中、電力会社自らが「やらせメール」で番組の公平性を阻害したことで、原発再稼働の是非だけでなく、国の原子力政策への信頼を揺るがしかねない事態となった。

【国内の原発稼働状況の図入り記事】原発:夏前ありき「安全宣言」…再稼働要請へ(6月17日)

 眞部社長は企業トップとしての責任を認めたが、進退については「(言及を)控えたい」と明言を避けた。

 この九電社員は番組放送4日前の6月22日に▽西日本プラント工業▽九電産業▽西日本技術開発▽ニシム電子工業--の4子会社の社員4人にメールを送信。「発電再開容認の一国民の立場から、県民の共感を得るような意見や質問を発信してほしい」と依頼した。

 九電社内でも▽玄海原発▽川内原発(鹿児島県薩摩川内市)▽川内原子力総合事務所(同)--の3部署の中堅社員3人に同様のメールを送信した。番組にメールする際は九電関係者と分からないよう、自宅などのパソコンからアクセスするよう指示していた。

 子会社側から番組に何通届き、紹介されたかは把握していないという。子会社の社員は約2300人。番組中にメールが473件、ファクスが116件寄せられ、このうち11通が読み上げられた。再開容認の意見は4通含まれていた。

 眞部社長は事実関係を認めた上で、自らの関与は否定。「心からおわび申し上げる。責任は最終的に私が取る」と陳謝した。しかし、自らの進退を問われると「進退まで問われる事かどうか。国とも話し合いたい」とかわした。メールを流した社員への聞き取り調査は7日にも実施するという。

 この問題は、6日の衆議院予算委員会で笠井亮(あきら)衆院議員(共産)が取り上げた。海江田万里経産相が「九電がやっているなら非常にけしからん。しかるべき措置をする」と九電を批判し、同社の処分を検討する考えを示した。【太田圭介】




こんなとんでもない話も出ている国会です。利権を手放すまいと、あの手この手を使って原発を進めようとするのは映画と同じです。
政府も、自らが示した安全の基準、対策さえクリアーできてないものを「安全だ」と言い放って再稼働を申し入れる。なんて政府なんでしょうか。
チャイナシンドロームのなかのせめぎ合いは、現実の世界の日本でいま、繰り広げられているわけですね。


キック・アス

2011年07月07日 | 好きな映画・良かった映画
キック・アス DVD
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東宝


ボランティアから、DVDも観る気になれなくて・・
けっこう日にちも経ちましたが、ひさしぶりに観たのがこの作品です。
そしたら面白かったです。

アメリカの病がヒーロー像にも表れています。
人を殺してすっきりする映画です。残忍さが普通なヒーロー。これがアメリカです。
よわっちいキックアス。よわっちい通りに悲惨な目にもあいます。それが現実。弱い立場の人間が反旗を翻してもつぶされるのが落ち。
身体能力や財力や、人と飛びぬけてないとヒーローになれないのか。
このよわっちいヒーローを通してよわい立場の人たちがおびえて生きている今の現実が描かれています。
弱いくせに立ちあがることこそが本当の勇気ですよね。

ひゃくはち

2011年06月23日 | 好きな映画・良かった映画
ひゃくはち プレミアム・エディション [DVD]
クリエーター情報なし
ジェネオン エンタテインメント


強豪チームの補欠を主人公にした映画です。
ベンチ入りのぎりぎりのところをずっと競い合っている。レギュラー争いだけでなく、ベンチ入りだけで相当ハードルが高いんでしょうね。

いいところも悪いところもホントに高校生っぽくて、酒やたばこや夜遊びや、若さゆえのハチャメチャさをもちつつも、そのハチャメチャさというかエネルギーを野球にぶつけていて、そのひたむきさに「ああ・・これが青春だ・・・」なんて思ったら目から汗が出てきました。って言うか、今日は暑いですねえ…すごい体が汗臭い。

親友2人のあのだらっとしたもたれ合い、サードのポジション争いの競い合い、そして、背番号の発表…もう、涙が止まりません。

予選の決勝戦、9回裏のピンチ、伝令の訳でマウンドに向かったとき・・・
それが、しごきと野球に明け暮れた苦しい高校生活の晴れの舞台。
最後は本当に泣かせていただきました。
倒れた時のマウンドに集まっているメンバーに向けた笑顔が最高に良かったです。

親友2人がすごく良かったのと、その周りの中心メンバーとのやり取りがまたよくて。
プロのスカウトが注目する選手も、補欠も、同じ高校生なんだと、当たり前のことなんだけど、その当たり前のことになんか感動させられます。
仲のいい悪いはうまい下手での格差じゃないところがいいです。

新人記者さんもすごく良かったし、たまに出てくる彼女とか、大学生とか、妹とか、そういうちょっとしたところのキャラクターが良かったです。

やっぱりこの話はサッカーやラグビーじゃなくて、野球だからこそですね。
日本人にとっての野球というのは、逃れることのできない、DNAにすりこまれた何かな気がします。

雨のシーンが印象的な映画ランキング - gooランキング

2011年06月16日 | 好きな映画・良かった映画
雨のシーンが印象的な映画ランキング - gooランキング


最初は雨のシーンが印象的なジブリ映画かと思って、自分にとってどうかなあ…と考えました。この前観た魔女の宅急便でキキが雨の中空を飛んでいるシーンが目に浮かびました。

映画全般では・・・
雨だけにパープルレイン!と思ったけど、以外と雨の印象はなくて・・・雨上がりの夜のシーンはあったような気がするけれど…
それで思い浮かんだのはランボーでした。怒りの脱出で、コーバオのお墓の前で土?泥?を両手でグシャッとわしずかみにしながら悲しみと怒りを表現し、首の太さと同じぐらいのコーバオのネックレスをくっつけて復讐の誓いを立て、ひとりひとりベトナム人を殺していく。身体中に泥を塗りたくって身を隠すシーンは当時の話題でした。そんなのが思い浮かびました。
そういえば、この前の最後の戦場でも、基地に潜り込むところは雨だったような気が。最初のやつも、たしか雨降ってましたね。

あとは何ですかね。以外と思い付かないです。

ブレードランナーは最後のシーンは雨でしたか。スローモーションで雨の中レプリカントが死んでいく・・・って感じだったような。

あ!あそうそう、麻雀放浪記の最初のチンチロリンのシーンは完全な雨でした。あの雨は強烈でした。


ドラゴンへの道

2011年05月08日 | 好きな映画・良かった映画
ドラゴンへの道 [DVD]

スパイク

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す・・・すごい!
う・・・美しい・・・
なんという美しさでしょう・・・・
思わず、「かっこいい・・・」とつぶやいてしまいました。
見とれちゃいます。
ブルースリーの動きひとつひとつがすごく魅せてくれます。
鋭くて、力強くて、しなやかで・・・
やっぱりこの人、すごいや。

女の人もきれいで、最高です。

ブルースリーの映画のなかで一番好きです。

2010-01-18 00:34:07

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や・・・やっぱり美しい・・・・
か・・・かっこよすぎる!

きれいな女の人、スタイルもすごいいいんですよね。すごい決まってます。
でも、タンロンとの会話はなかなか成立しない。かわいそうに…
2人はいい関係になったのでしょうか。
なってないだろうな…と、今までは思っていましたが、今回、気になる場面を見つけました。
タンロンが裸でお料理を食べるシーンですが、あの時、タンロンが裸でも、どうってことないようにふるまってました。
あれは、きっと、そういう関係だったからこそ、平気だったのかもしれません。

もっと恋愛が強調されても良かったのに。もっとあの女の人を見ていたかったです。

いやあ・・・しかし・・・ブルースリーの技のきれにはほんとうに惚れぼれします。

アイルトン・セナ~音速の彼方へ

2011年04月28日 | 好きな映画・良かった映画
アイルトン・セナ~音速の彼方へ コレクターズ・エディション <初回生産限定> [DVD]
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ジェネオン・ユニバーサル


1994年5月1日、34歳で亡くなったセナ。
その悲報を自分は沖縄の空港のテレビで見てました。信じられない光景でした。医療スタッフに囲まれてセナの足だけ見える映像がとてもこわくて・・・

1988年の最後の頃にF1のことを知って・・・・あのシェルのコマーシャルですかね。覚えてますよ。懐かしい・・・1989年のセナとプロストが仲が悪い時に自分もバブルのようにF1に浮かれた一人でした。セナより、プロストのが好きでした。みんなに無条件で愛されるセナがあまり好きになれなかったです。でも、あの日本グランプリは・・・

セナがあの時代に純粋なレースと違うところで翻弄され苦しんでいる姿は本当にかわいそうです。もっともっと、スポーツとして速さを競い合いたいだけなのに、政治やお金が絡んで、セナの前に立ちはだかっていたんですね。
あの当時は、プロストの「危険なドライバー」というのに、「そうだそうだ」なんて思ってました。


レーサーのミーティングのシーンははじめてみましたが、これはかなり真実味がありますね。ここのやりとりは面白いです。(真実味って、ドキュメントだけど。)

1990年の日本グランプリのあのクラッシュのあとのインタビューも覚えてます。そのあとの映像からもセナの動揺がわかります。感情でやってしまったことで自分の求めていた正反対の憎むべきことをしてしまったという動揺かも知れません。

その点でプロストは政治家です。
この映画を見ると、引退以降の流れなんかもプロストの陰謀にも感じてしまう。セナがウィリアムズになったとたんに規則が変わったり、あの死亡事故のときでさえ、ピットにいたプロストがなんか白々しくも思える。そして、終わってみれば友情みたいなものもプロストに作られてしまったかのような印象も受けてしまいます。これは、この映画化の流れから見た印象ですが。
最後の管財人プロストの名まえは、救いなのか・・・ちょっと疑ってしまいました。

でも、お互いがトップでたたかいあっているときはともかく、その後はいい関係であったことを強く望みます。プロストがそんなに悪い人間だったら、そんな人に好感を持ち続けている自分にみる目がないということになってしまいますからね。

今でもフリー走行でプロストに向けてセナが「君とは知っていたときが懐かしいよ」みたいなことをいている映像があとで流されてたけど、そういう関係であったことを望みたいです。

セナの人を思う気持ちはすごいんですね。

あれから15年か・・・未だにセナは頂点に立ち続けているような気がします。あとにもさきにも自分の中ではセナがいちばんでしょう。

セナが死んだときのあのフジテレビの映像は要らなかったんじゃないですかね。

デューン 砂の惑星

2011年03月19日 | 好きな映画・良かった映画
デューン 砂の惑星 【HDリマスター版】 [DVD]
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ビデオメーカー


震災後、はじめての映画(DVD)鑑賞でした。
この映画は高校生のときに宇都宮で観ました。
そのときは、うとうとと寝てしまいました。
でも、寝ちゃったくせにこの世界観が好きで、静かな感じも好きで、とうとうビデオを発売と同時に買ってしまいました。確か当時は16,000円ぐらいしたんじゃないかな?

それで、穴の惑星とかいって、くだらない小説を書きました。恥ずかしい・・・主人公は“「ポルル・アトレイ」です”。・・・なんのひねりもない・・・。それで、恋人を「ちゃに子」にして・・・ポルルの妹に「彼こそはクイサッツ=ハデラハッハ!」なんて言わせて・・・馬鹿なことをやってましたね。マジで恥ずかしい・・・

「アラキス・・・デューン・・・砂の惑星・・・」「故郷の話を・・・」「セカンドムーン・・・」とか、「うーシャイフルード・・・」とか、ムアディブが殺しの合言葉になったとか、「ダンカン!」と嬉しそうに声をかけるところとか、あのときの思い出が蘇るようです。
今回あらためてみて、思っていたよりも退屈しなく見ることができました。
あの宇宙飛行士のおじさんは相変わらず今見てもすごいし、魔女集団の衣装とか、なんたらスーツのデザインとか、とてもすばらしい。
砂煙を上げながら口をあけたサウンドウォームは圧巻です。

演技が大げさなところも「らしくて」いいです。

カイルマクラクランの目が青くなってからのこわいものなしの表情もすごくかっこいい。
妹さんも好きです。あのくねくねと、あんな年齢で魔女的動きをするなんて。すごい世界です。

ハルコネン男爵とその一味も相変わらずいい味出しています。

興行的には大失敗だったと聞いていますが、それも納得の映画です。でも、この映画に縛り付けられて離れられない人もけっこういるかもしれません。そんな不思議な映画です。

特撮がひどいという意見もどこかで見ました。上映当時から、もうちょっとうまくやればいいのに・・・と思った箇所もありました。ポールががけから落ちるシーンとか、サウンドウォームの大群とか、サウンドウォームをのりこなすシーンとか、飛行機関係もそうですね。
空中戦については、スターウォーズ帝国の逆襲とかを観ても、宇宙での戦闘シーンと違って、大気圏での空中戦はあまりよくできていないので、多分、景色があるなかでの合成の技術は当時はあの程度だったんでしょうね。(比較するには、デューンのがずっと後かもしれないけど)

いまはCGが発達しているので、どんな世界でも自由に作ることができると思いますが、このデューンは、安易にCGでやってほしくない映画です。
見せることができない部分を表現する芸術力が必要な気がするからです。

テレビ版の長いやつをいっかいDVDで観ましたが、それよりもこっちのがいいです。短い(といっても長い)のもあるけど、変な絵とかもないし。

チェンジリング

2011年02月21日 | 好きな映画・良かった映画
チェンジリング [DVD]
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ジェネオン・ユニバーサル


チェンジリング 映画 - goo 映画

実話です。
実話であってほしくないお話ですが、実話だそうです。

ある日突然消えた息子。
5ヶ月後に戻ってきた彼は別人だった・・・

と書いてあります。
それで、お母さんが警察にそのことを言っても、相手にしてくれない。それどころか、あまり騒がれても困るってんで、精神病院に隔離され・・・

ある状態では、真実を伝えることが、一番難しい時もあるんですね。
がんじがらめの状態。動けば動くだけ押さえつけられる。
でも、それでも、真実のためにたたかい続けた女性です。

でも、これは正義うんぬんでたたかったわけではないですね。

息子に会いたい。この一心で、たたかい続けたわけです。

最後に希望を持って笑顔でお別れするシーンはとても印象的ですが、やはり現実は残酷ですね。彼女が、それ以後、どのような気持ちで過ごしたのかはわかりません。

この人の人生は、幸福だったのか、不幸だったのか、考えてしまいます。
でも、その人が幸せかどうかなんて、他人が考えることじゃないし、簡単に色分けできるようなもんでもないですね。なんか、終わった後、結構暗くなります。希望を持ちつつ暗くなる映画ですね。

実話ですか。
つらい話です。