華語り

心に華を!!

フレグランスさん

2010-06-17 00:02:53 | まつり・イベント
前回の記事に書いたように、日曜日にはローズアドバイザーの有島薫氏の講演会に行ってきました。主催はいつもお世話になっている小松のY園芸さん。講演に先立って、「北陸ローズクラブ」の結成総会が行われ、年会費が300円という超良心的な金額にひかれ、早速入会することに。

総会のあと、いよいよ有島先生のお話です。
小山内健さんや大野耕生さんらとフランスのデルバール社の育苗場に行ったときの画像を紹介しながら、新品種のバラが誕生するまでの過程を枕としてお話くださいました。それはそれは広い広い畑に、新しい品種を世に送り出すために、何千何百というバラが育てられているのです。何百ものバラの交配の中から世に出るのはほんの一握り。新しく売り出されたバラは文句なしによい品種なのでしょうが、その蔭には切り捨てられたバラが何百もあるわけで、新品種が登場するということは、まさに一期一会なのだなあと、妙に感心してしまいました。
新しく発売されたバラもいくつか紹介してくださいましたが、いいわ、これ、と思ったバラが少なからずあったのは言うまでもありません。一緒に行っていた夫もお気に入りをメモっていたようで、後日また、新しい子が増えるのかも・・・。

有島さんは、一般的なバラのマニュアル本に書いてあるような、たとえば5枚葉を2,3枚残して、外芽で剪定するというようなことは言いません。伸びた枝の半分程度を、外芽、内芽に関係なく(むしろ内芽を推奨していたような)剪定するのだといいます。(スペースが限られている所では、内芽で剪定することでコンパクトに仕立てることができる。)

前に雑誌でピエール・ドゥ・ロンサールをこんもりと鉢で仕立てたのを拝見したことがありましたが、今回も、その画像を紹介してくださいました。あのピエールが鉢で?と、始めてその写真を見たときはかなりショッキングでした。ですが、大きくなるつるバラも、そんな風にこじんまりと仕立てることができるというのは、ちょっと小気味良いです。真似してみたくもなります。
有島さん曰く「小さいバラを大きくすることは無理ですが、大きいものを小さく仕立てることはいくらでもできます。」
敢えてマニュアルどおりにはしない自由な発想がすばらしいと思います。もちろん長年に渡るバラとのお付き合いの中から見出した有島流なのでしょうから、にわかバラ愛好家の私など、とても足元に及ぶべくもないのですが、肩肘張らずにバラと向き合って良いんだよ、というメッセージをいただいたような気がします。

バラ以外の草花についても、たとえば、液肥を上げるときには、まず水やりをしてから液肥を与える方が、養分が浸透しやすい、とか、ポット苗を植えるとき、根をはさみなどで毛羽立たせてから植える、とか、土を湿らせてから苗を植える(湿らせておかないと、苗の真下の土がちょうど傘をかぶったような状態になり、水遣りをしても苗の真下に水が浸透していかない可能性がある)、など、目から鱗のワンポイントアドバイスをうかがうことができました。

有島先生の巧みな話術に引き込まれ、時間の経つのも忘れるほど。有島先生もまだお話を続けたい風でしたが、あっという間に終了の時間に。
翌日早速有島流に、花の終わったイングリッシュローズたちを剪定したのは言うまでもありません。

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4 Comments

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夢中になれるもの (絶間)
2010-06-17 11:07:56
夢中になれるものがあるのが羨ましいです。
私はどうしても自分の体調ばかり気にしてしまいます。
夢中なものから感動もさせてもらえるよーぜんさんは素敵な人生です。
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ローズクラブ (夕ひばり)
2010-06-17 16:25:18
北陸ローズクラブ、何だかカッコイイ。
早速会員になられて、薔薇作りがますます楽しくなりそうですね。
関東ローズクラブもあるのかしらと検索してみたら、ゴルフ関係ばかり(笑
これからも講演会などで学ばれたことを教えてくださると嬉しいです♪
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絶え間さんへ (よーぜん)
2010-06-17 22:14:06
夢中になれるもの=好きなことなのです。
好きなことができるというのは本当にありがたいことです。
体の調子が悪いと、そちらの方に気がいってしまいがちですよね。逆に何か楽しみがあると自然からだの調子も良くなってくるのかも。
私は滅入ったとき、くしゃくしゃするとき、ただひたすらTERUさんの歌声を聞きます。根が単純なのですね^^;
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夕ひばりさんへ (よーぜん)
2010-06-17 22:26:10
>北陸ローズクラブ

まだまだ未知数ですが、バラを育てている人同士の交流の場、学びの場になることを切に祈っています。
何度かY園芸さんの講習会に行ったり、今回有島さんの講演を聞いたりして、実際に見たり聞いたりすることで、なるほどと思えることが多々あります。こういう機会はぜひとも生かしていきたいものです。
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