不如帰、子規、時鳥、杜鵑、夏告鳥、蜀魂・・・・・・
これ、すべて鳥の「ホトトギス」を表す漢字です。花の「ホトトギス」がこの名前で呼ばれるようになったのは、花の斑点が、鳥のホトトギスの胸の模様に似ているからなのだそうです。
初夏から夏にかけて、高原に行くとホトトギスの声をよく耳にしますが、姿はあまり見たことがありません。図鑑で見ると、なるほど花の模様が、鳥のホトトギスの胸の模様に良く似ています。
鳥のホトトギスは、夏の風物詩として、古歌にもたくさん詠まれています。夏の訪れを告げる使者として、いにしえ人たちは、その声を愛でたようです。
秋風が吹くころ、森陰に揺れる「声なきホトトギス」もまた、いにしえの人々は愛したのでしょう。
写真は、先月、園芸店で見つけて購入して、庭に植えておいたホトトギス。
園芸雑誌などを見ると、買う時のポイントとして「蕾が確認できること」を挙げていました。
実はこのホトトギス、購入当初は蕾がひとつもついていなかったのです。
ホトトギスには、いろいろな品種がありますが、これは「松風ホトトギス」という品種。
『源氏物語』にも「松風巻」というのがありますが、「松風」というとなんといっても、前田慶次の愛馬の名前。その名前ゆかしさに、園芸雑誌の「教え」を無視して購入してしまった次第です(^_^;)。咲くまで待った甲斐がありました。
花の模様のぶつぶつが独特ですからねえ。あまり近くで見ないことです(笑)
コスモスさん
ホトトギスの鳴き声は「テッペンカケタカ」とか「トッキョキョカキョク」などと聞こえます。早朝の澄んだ空気の中で聞く声はなんともすがすがしいものです。
今日は2つ目の花が咲きました。
鳴き声は結構響くので、すぐそれとわかりますよ。