ふんでノート ~ちいきづくり・まちづくりと日本語教育

ちいきづくり・まちづくりと日本語教育をつなぐことを,「場づくり・人づくり」から進めていきたいと思ってつらつら書くノート

5年経って思うこと。

2005年12月13日 00時33分15秒 | 日本語教師のお仕事
日本語の教師をして丸5年。

授業って技術も大事だし、知識も大事で、それがないと話にならないけど。でも、それ以上に自分がどういう人間なのかという部分が常に見られている。見られているだけでなくて、話の展開の仕方、振り方、質問への答え方などなどにそれが出てくる。もちろん、プランを立ててる段階では、新しいことやいつもと違うことを結構いろいろ考えたりするけど咄嗟の判断や反応なんかでは全部戻ってたりする。

あやふやな部分はすぐに伝わるし、自信がない部分もすぐ伝わる。とりあえず、胸張って授業がんばらないとな。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

教科書。

2005年12月11日 20時31分50秒 | 日本語教師のお仕事
手もとにすごい日本語の教科書がある。今朝、何を思ったか急に思い出してぱらぱら眺めていたんだけど。

「おほようごぎいます」「旅行がすきぞすか?」「はい、好きぞすや」なんて例文が載ってる。ありえない誤植。これで一生懸命勉強して後で通じないって分かったらショックだろうなぁ。もう今は出版されてないらしいけど。

かと思えば、未だに結構使われている教科書でこんな文がある。「雪子さんは20歳になりました。雪子さんは大人になりました。雪子さんは学校の先生になりました。雪子さんは病気になりました」って、最後、病気かい!これも養成講座の人と大爆笑。

でも、教師のしゃべってる日本語が一番変だったりして(汗)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ボラ、ボラ。

2005年12月10日 16時38分13秒 | 人づくり・場づくり
今、週に2回ほど日本語のボランティア活動に参加している。

活動には国籍も性別も年齢も動機も様々な人がやってくる。動機も様々で「日本語を勉強したくて来ました!」という人もよくよく話を聞いてみると、「仕事を探しているんだけど、今のままでは厳しいので日本語を…」だとか「子供の学校からのお知らせが読めるようになりたいので日本語を…」といったように何かを実現するために日本語を必要としている人が多い。で、いろんな話を聞いてると、その壁って想像以上に高いということを思い知らされる。

例えば日本に住んで15年になるぼくの知り合いは、日常会話はほとんど問題ない。かなり込み入った話もできる。でも、読むのはかなり苦労するらしい。「自分に必要な情報を読めるようになりたい」と常々言っている。3年半になる知り合いも会話はわりとスムーズにできるし、分からないことがあったら上手に質問して、うまく切り抜ける。でも、読むということになったら、これも話は別。

確かに周りにいろいろ質問できたり、助けてくれる人がいたら、それはそれでその場は解決するけど。でも、ずっと人に頼らないといういけない、頼らないと不安という状況は想像以上にストレスフルなものらしい。それにビザに関してだとか周りに相談するのが普通の場合は、気軽に周りに相談できるらしいけど。学校からの簡単なお知らせや、自転車撤去の通知のような日常的なものは、かえって周りに聞けないらしい。「いつもいつも、しかもこんな細かいことで…」という心境になるそうだ。

僕は外国で生活した経験がないので、想像しかできないのだが「聞きたいけど聞けない」のって一つ一つは大きくないかもしれないけど、積み重なるとほんましんどいだろうと思う。

それから、活動にやってくる人に中には、「言葉はできなくても何とかなるから、それ以上に友達が欲しい」とか、「気分転換をしたい」、「居場所が欲しい」という切実な思いで来る人もいる。活動に来ている理由を言葉にしたら割とあっさりしたものになってしまうけど、本当はいろんな理由があって複雑に絡み合って、活動に来るんだろうなと思う。

そういった経験が人を成長させるのかどうかは分からないし、そんなに単純に考えたらだめなんだろうけど、活動にやって来ている人たちは本当に魅力的な人が多い。壁を乗り越えるお手伝いと同時に壁が低くなるようなお手伝い(本当は最初から壁なんてないのが理想だけど)。それも義務感や使命感に突き動かされてお手伝いをするのではなく、「お手伝いの場」を楽しむ、…う~ん、すぱっと言葉にならないけど、うまくその人の生活(life)とぼくの生活(life)が絡まっていけばなと思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日から。

2005年12月09日 12時18分56秒 | もろもろのこと
今日からブログを始めることにした。つい10分前まではそんなこと思ってもいなかったけど。

だから当然のごとく、何をこれから書き連ねていくかは分からない。とりあえず日々の生活の中で感じたこと、研究のこと、仕事のこと、そういったことがメインになるかなぁ。

タイトルの「ふんで」は、自分では意識してなかったんだけど、話を続ける時にどうやら「ふんで」と言っているらしい。普通は「それで」、関西は「ほんで」。その話をふと思い出したので、それをそのまんまタイトルに。何の計画性もないけど、その方がかえって続くかな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする