ふんでノート ~ちいきづくり・まちづくりと日本語教育

ちいきづくり・まちづくりと日本語教育をつなぐことを,「場づくり・人づくり」から進めていきたいと思ってつらつら書くノート

日本語教育

2008年09月23日 17時18分27秒 | 日本語教師のお仕事
昨日はひさびさにがっつりと飲み。留学生の就職支援事業をやってるんだけど、もっと幅広く日本語教育や移民について考えられる人。話が盛り上がり、ついつい飲んでしまった。ひさびさに朝起きて、ちょっと気分悪かったもんなぁ。

日本語教育が日本にいる外国人のことをいろいろ考えて動いているようで、でも、実は大きな流れの中では全然相手にされておらず、他領域とは全然接点を持てていないこと、このままでは取り残されてしまうなんて話でした。ぼくは今、微妙な立場にいるんだけど、正直、外国人に関わっている研究者や実践家で日本語教育のことについて触れる人って少ないです。もちろん、言葉が大事なのはみんな知ってるし、日本語教育が大事だってのは知ってるけど、「言葉も大事です」って触れるくらいで。積極的に連携を求めたり、今の日本語教育について触れる人はあんまりいないです。日本語教育が単に言葉を教えるだけになってしまっていること、ちょっと突っ込んでアイデンティティや文化なんかについて触れる人はいるけれども、基本的に社会に向き合って仕事を進めている業界ではないこと...なんかが他の領域や大きな社会的な流れから相手にされない一番の理由じゃないかなぁ。日本語教育の人でUS-visitや在留資格の要件に日本語が課されるかもしれないことなんかについて公的に誰もろくすっぽ語ってないのって、やっぱり危険だと思う。

日本語教育も昔に比べて研究のレベルもあがって、うれしいって声をお偉いさん方からも聞いたこともあるけど。研究発表や論文なんかを発表する場は増えたけど、逆に総論なんかを論じる場所がなくなってしまってることが今の状況を招いているんじゃないかな。

決して今のままでは「移民が増えること=日本語教育拡大のチャンス」ではないんだけど、そうとしか見えない人がたくさんいるのが、心配です。
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