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音楽・小説・その他、思いついたことをだらだらと綴る
アールグレイの気まぐれ日記

本格ミステリ・マスターズ

2007-01-26 | 
●弥勒の掌● 我孫子武丸
文藝春秋  2005.4

教師をする辻恭一は、3年ほど前の教え子との過ちから、家庭内別居状態になっていた。
ある日、妻が家出をするが、警察から妻殺害の疑いを向けられる。
身の潔白を晴らすため、妻の行き先を捜すうちに、ある新興宗教に辿り着く。
一方、刑事の蛯原篤史は、妻がラブホテルで殺される。
犯人の手がかりを探すと、寝室からある新興宗教の仏像が出てきて…


それぞれの妻と新興宗教《救いの御手》がどう繋がっていくのか…
時系列を考えずに読んでいったので、最後に「あぁ、なるほど!」とすっきり。
ミステリを謎解きしながら読む人は、すぐにわかるかもしれないけど、
自分は、広げた風呂敷のたたみ方で良し悪しを感じるタイプなので、とても満足です。
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