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音楽・小説・その他、思いついたことをだらだらと綴る
アールグレイの気まぐれ日記

醜悪なるもの、携帯カメラ

2005-09-24 | 日記
携帯カメラを人に向けてる姿って異様だと思うのは自分だけか?

最年少兄弟マジシャン(だっけか?)の山上兄弟が
イベントで出雲に来るというのでドライブがてら見に行ってきた。
定刻の30分前に会場に着いたらすでに立ち見もたくさんいて
かろうじて見えそうなポジションを確保してひたすら待つ。
が、東京発の飛行機が台風の影響で遅れたらしく30分押しがアナウンスされる。
立って待つのはツライが、ここまで来たら見て帰りたい。
山上兄弟の出したCD『まじかる まじかる てじなーにゃ』が
何度もリピートされた後、二人が登場してマジックが始まった。

「はいっ!」「てじな~にゃ♪」

かわいい! ものすごーくカワイイv
しかし頭の片隅では冷静なもう一人の自分がつぶやく…
「いつまでこの路線でやっていくんだろうか…」
いやいや、そんなことは余計なお世話。
今がよければそれで良し。なんてったってカワイイv

それよりも気になったのがナナメ前にいた女子高生。
ショーの間のカメラ・ビデオ等の撮影はしないようにと再三アナウンスがあったのに
前にきた子どもやオバサンの陰に隠れていることをいいことに
こっそり携帯で写真を撮ったり音声を録音したり。

写真撮るなって聞こえませんでした?
格好は一人前でも(いや格好も…だったけど)頭の中身はサル以下ですな。

前の人の頭で半分近く見えなかったけど、
手品はもちろんタップダンス・上記の歌の披露など
30分のステージはとても楽しく、あっという間に終わってしまった。
そしてCDやDVD・本などの販売が始まる。
購入者には二人がサインをするという事でステージ上の机に向かって二人が座ると
みんな近寄って携帯カメラで写真を撮り出した。
女子高生も若者もオバサンもオジサンも一斉に携帯を向けている姿は
傍から見ていて本当に異様な光景だった。

こういう光景を見るたびいつも思うが、
携帯電話の販売店には肖像権のこととか携帯カメラのマナーとかを
しっかり教えることを義務づけるべきだと思う。
そんな大層なことを言えるほど自分もしっかりとは知らないが
少なくとも、携帯カメラでプロのアーティストを撮るような真似はしないよ。
携帯カメラの画質も性能も普通のデジカメ並みで簡単に撮れて便利だけど
大勢の人が少数の人に我も我もと無断で携帯カメラを向けている姿は
とても醜く浅ましいってことにいい加減気付こうよ。
そんなモノに頼るんじゃなくて
自分の心に刻みつけようよ。自分の記憶に保存しようよ。
便利になったがためにその感覚を失くした人が多くなってきているのが哀しい限りだ。

誰かガツンと言えばいいのに。「珍獣ではないからやめてくれ」って。
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