美しき人生 あとがき

このドラマの出だしのタイトル場面は、一本の花の目が伸びてつぼみになり、花開き、散っていく様が出て来ます。
要するに美しき人生を花にたとえています。そして一話の最後は必ず誰かが転ぶ場面。

このドラマの中で言うセリフの思い出に残る箇所を思い出してみています。

祖母がミンジェと二人海辺を歩く場面です。
夫の浮気で苦労した祖母が、今度生まれたら男に生まれたい。良い家柄の家で、教育もきちんと受け留学もして国のために尽くす人間になり、結婚したら妻だけ愛して仲良く暮らしたい。そしてミンジェにそのときは私の妻になっておくれと笑い合う場面です。
祖母はミンジェが自分を大切にしていることに感謝していたのでしょうね。よく尽くす嫁ですから。

ミンジェが再婚してきた当初、テソプは継母を避けて冷たかった。でも義母が自分を実の息子の様に大切にしてくれ、自分が同性愛者だと告白したときも一人体をはってテソプを守った。その愛情に気づいたテソプとミンジェの親子関係がとても美しく感動させられました。

最後、テソプとギョンスが美しい杉林の中で、二人で死ぬまで一生添い遂げようと誓い合う言う場面にほっとしたりしました。

中々取り上げられない同性愛者の世界を取り上げ、韓国社会からは総攻撃に会ったようですが、それだけこのドラマが真に迫っていた証拠でしょう。

済州島に行くとまだあのペンションがあり、彼らに会えるのかしらとふと妄想してしまいます。
感動したドラマでした。

美しき人生 最終回

次男の専務は社長令嬢アラと目出度く結婚、父の待つ東京へと旅立ちます。

翌朝いつものように静かな済州の朝です。祖母は床を拭いていますが、横で寝ている夫、祖父の様子がおかしいので鼻孔に指をあてると息をしていないのに気付きます。落ち着いている祖母、朝の挨拶にやって来た長男ビョンテに、父さんが仏様になったと告げます。驚いて父の傍に行き泣き叫ぶビョンテ。
子供が大勢いる祖父はテソプの勤める病院で葬儀をするのでした。

ホソフ夫妻は気が強くしっかり者の妻ヨンジュにデレデレのホソプがすっかり尻に敷かれています。

チョロン、チョン・ドンゴンに振られたかと心配していたのが上手く仲直りし、またこき使っています。

ジヘ夫妻、長男が産まれ夫のスイルはせっせとお風呂に入れたり、ミルクをやったりと面倒を見ているのに、感謝もせず威張っているジヘです。

テソプとギョンスが料理撮影でやって来ます。祖母に挨拶する2人に、何でビョンジュンの結婚式にこなかったのだとギョンスに優しくたずねます。全てを受け入れている祖母でした。

仕事や家事の疲れから腕が上がらなくなってしまったミンジェ、すっかり落ち込んでいます。
心配したテソプにミンジェは、いつまでも長生きしてテソプの傍にいたい。私はあなたが一番心配だと言います。
義母の自分に対する愛に感謝するテソプ。
テソプとギョンスはビョンテ夫妻に人間ドックをするよう手続きをし、その後二人で中国の雲南省、シャングリラへの旅をプレゼントします。大喜びの二人。
明日はその旅に出かけると言う所でこのドラマは終わっています。

ミンジェ役のキム・ヘスクの演技は素晴らしかった。
祖母役のキム・ヨンリムの演技も見ものです。
兎に角同性愛と言う問題も扱って、愛情一杯の家族の物語を楽しませて頂きました。
心に残る良いドラマでした。
終ってしまった今何とも言えない寂寞感に陥っています。

美しき人生 祖母の不安

ビョンゴルにも年上の酒豪で洋裁店を経営する女性が現れて、彼に背広を新調したり財布を送ってその中に沢山お札を入れてくれたりと何だか嬉しそうなビョンゴル。

次男ビョンジュンはアラとアツアツのデートでソウルへ。幸せの絶頂です。

ジヘは二人目の子、男子を出産、未だ夫と喧嘩ばかりしていますよ。

テソプとギョンス、義母が祖母が気が付いているみたいだから、毎週来ない方がいいと言いにくそうに告げます。
帰って二人で自由に過ごせていいと喜んでいる二人です。ギョンスに夢中だった例の女性記者、ソウルには月に何回位行くかと聞かれ5回くらいかな。大体ゲイバアーに行くんだけどと言って、驚いた女性記者そそくさと帰って行きます。

ホソプの結婚式も無事終わり一息ついているビョンテ夫妻の所へ祖母がやって来ます。
そしてミンジェに、あんたの実の息子は結婚して嬉しいだろうが、先妻の長男テソプのことは少しは気づかっているのかと攻め立てます。何も言えずただ泣くミンジェ。そばに居た三男ビョンゴルが、仕方がない言うしかないといいます。
ビョンテは、実は母さん、テソプは女を愛せないんだと言ってしまいます。察していたのかあまり驚かない祖母。そのまま部屋を出て行きます。泣きじゃくるミンジェ。

畑の傍で祖母とビョンゴルが座って話しています。日曜ごとに撮影でもないのに、ギョンスがテソプと来る。鎌をかけてみたんだ。
母さん、義姉さんを叱るのはまずいよ。俺とジヘの夫スイルが嫌がったのを一人体を張って必死にテソプを守ったのは義姉さんだったんだ。
仕方がないよ。神様がテソプをそう言う人間になさったのだから。運命だと思うよと祖母でした。

美しき人生 チョロンの失恋

金持ちのチョン・ドンゴンを利用して威張り腐っていたチョロン、ついに彼から決別を言い渡され落ち込んでいます。当然ですよね。あの態度はなかったですもの。

専務の次男、ビョンジュは社長令嬢アラとよりを戻し、あのしかめっ面の顔をにこやかに変身してきていますから驚きです！

ホソプは相変わらずヨンジュにべたぼれでデレデレしています。ヨンジュの祖母がヤン家に挨拶に来て祖父母に合うと何と、祖父が昔手を出そうとして果たし得なかった相手がヨンジュの祖母でした。呆れて虚しくなるホソプの祖母。

済州での結婚は色々な仕来たりがあり大変そうです。済州の女が強いと言うセリフが沢山出て来ます。

ギョンスの母が済州の息子のアパートへ来て、朝の運動から帰った二人に食事を作って出します。これからは二人を友達として認める。お互いにそれぞれよい伴侶を見つけるようにと言うのです。顔を見合わせる二人。

テソプの幼馴染が母ミンジェの料理本を出すためにやって来てギョンスにほれ込み付きまとい戸惑い顔の二人。
さてどう解決するのか？
もうすぐこのドラマも終わりを迎えます。

美しき人生 ジヘへの遺産

電話があり母ミンジェは済州にやって来た前夫の義妹に合いに行く。彼女がミンジェに渡したのはジヘの亡き父からの遺産金だった。
帰宅したミンジェ、中は見ないでジヘに渡す。封筒の中には3億ウォンの小切手が入っていた。驚く父母とジヘ。ペンションを開こうとしている夫スイルには内緒にして預金する。

ビョンテの弟、次男のビョンジュン、やはり会長代理のご令嬢、アラと仲直りします。

ミンジェの次男お人よしのホソプ、婚約者のヨンジュに首ったけ。しっかり者のヨンジュに今からもうコントロールされっぱなしです。
祖父と祖母、相変わらず仲が悪くいつもいがみ合っているのでした。

テソプとギョンス、相変わらず仲良く運動したり、朝食を共にしたりしていますが、ギョンスがもっと一緒にいたいとの願いを、試験の勉強があるからと断っているテソプです。

ある日運動から帰ったギョンスの家で2人は食事の支度をしているギョンスの母ヨンランに合います。帰ろうとするテソプに食事をして行けと言うヨンラン。おずおずと食卓に着くテソプ。