美しき人生 あとがき

このドラマの出だしのタイトル場面は、一本の花の目が伸びてつぼみになり、花開き、散っていく様が出て来ます。
要するに美しき人生を花にたとえています。そして一話の最後は必ず誰かが転ぶ場面。

このドラマの中で言うセリフの思い出に残る箇所を思い出してみています。

祖母がミンジェと二人海辺を歩く場面です。
夫の浮気で苦労した祖母が、今度生まれたら男に生まれたい。良い家柄の家で、教育もきちんと受け留学もして国のために尽くす人間になり、結婚したら妻だけ愛して仲良く暮らしたい。そしてミンジェにそのときは私の妻になっておくれと笑い合う場面です。
祖母はミンジェが自分を大切にしていることに感謝していたのでしょうね。よく尽くす嫁ですから。

ミンジェが再婚してきた当初、テソプは継母を避けて冷たかった。でも義母が自分を実の息子の様に大切にしてくれ、自分が同性愛者だと告白したときも一人体をはってテソプを守った。その愛情に気づいたテソプとミンジェの親子関係がとても美しく感動させられました。

最後、テソプとギョンスが美しい杉林の中で、二人で死ぬまで一生添い遂げようと誓い合う言う場面にほっとしたりしました。

中々取り上げられない同性愛者の世界を取り上げ、韓国社会からは総攻撃に会ったようですが、それだけこのドラマが真に迫っていた証拠でしょう。

済州島に行くとまだあのペンションがあり、彼らに会えるのかしらとふと妄想してしまいます。
感動したドラマでした。