
こういう即興劇のようなドラマをつないでいくのはとても新鮮だ。だけれどもエピソードがあまりに淡すぎて芝居に乗り切れなかったのも事実だ。白塗りの人が出てきて踊ったり、たわいもないことをずっとしゃべってみたり、シリアスに自問自答してみたり、と不思議で自由な空間をここに作り上げている。その試み自体は実に面白い。芝居が芝居という枷から外れて自由に作られていく瞬間に立ち会えたような感動がある。ここにいるのに、ここではないどこかにふと連れさられていかれるような興奮と恐怖がここにはある。
それがひとつの何かに結実したならこれはすごい作品になったかもしれない。だが、そうはいかない。あまりに各エピソードに訴求力がなさすぎて、残念だが物足りない。
舞台美術がとてもいい。木の枝や花といったありのままの自然をそのまま使ってコラージュした空間は虚構でしかないお話に命を吹き込んだ。生命へとつながっていくイメージはこの芝居のテーマと直結している。
実はちょっと体調不良で、せっかくの芝居を集中してみれなかったのが、残念だ。
それがひとつの何かに結実したならこれはすごい作品になったかもしれない。だが、そうはいかない。あまりに各エピソードに訴求力がなさすぎて、残念だが物足りない。
舞台美術がとてもいい。木の枝や花といったありのままの自然をそのまま使ってコラージュした空間は虚構でしかないお話に命を吹き込んだ。生命へとつながっていくイメージはこの芝居のテーマと直結している。
実はちょっと体調不良で、せっかくの芝居を集中してみれなかったのが、残念だ。