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映画・演劇のレビュー

『パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT』

2010-12-16 22:19:04 | 映画
 アメリカで大ヒットした低予算ホラーの続編を、なぜか、日本映画として撮ったという作品。こういうのって大丈夫なのか。ただの猿マネではなく、ちゃんとした続編として、了承してもらい作ったみたいだ。しかも、本家の方にもちゃんと続編があり、それは来年の2月に日本でも公開される。予告編もこの映画の本編前に上映されていた。殊更有難がるような斬新な企画ではない。

 こういう安手のホラーはどこにでもある。オリジナル版の大ヒットも、アメリカではよくある話だ。ホームムービーに毛の生えたようなレベルの際物が、評判を呼ぶことが、時々ある。

 僕はもともとホラーは大好きで、劇場で公開されるホラーは全部見ていたのだが、最近はちょっとマンネリ気味で、なかなか見る気にならない。思いもしない新機軸でもなければ、わざわざ見たいとは思えなくなってきた。大体あまりに作られる映画(というか、もうそのほとんどがオリジナルビデオばかりだが)の数が多すぎて、どれを見たらいいのかもわからない。ちゃんと劇場公開されない映画(もどき)も多いし。というか、安っぽすぎて見る気にならない、というのが本音だ。

 ということで、ホラーは久しぶり。ちょっとワクワクする。だが、途中からなんだかバカバカしくなった。ビデオカメラに収められた映像というスタイルで話が展開していくのだが、なんとも不自然すぎて、話に乗れなくなる。いくらなんでも、こんなとんでもないことが起きてるのに、ずっとビデオカメラを回し続けているなんて、おかしい。いくらそれがこの映画の大前提だとしても、こんな嘘くさい話にはついていけない。怖いというより、バカ過ぎて笑える。何日も自分の寝姿を弟に撮られて平気な姉とか、それって変過ぎ。それよりこれより、こんな超常現象が起きているのに平気でそこで寝てれるあの姉さんって、何者? 変だろ。それって。弟も弟だ。ビデオ撮るよりなんとかしたれよ。

 唯一まともなのは、弟の友だちの友だちである霊感のある女の子。気分が悪くなってさっさとこの家から出ていった。あれが当然の反応だろ、と思う。いくら自分ちだからといって、こんな状況なのに留まるなんて、訳がわからない。

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