
今回の『メビウス』は、Aプロは小野村優×小出太一、Bプロは宮島めぐみ×佐竹仁、という2ヴァージョンで上演された。初演はもちろん林遊眠(と、成瀬トモヒロ)。彼女が演じなくても、ちゃんと『メビウス』になる、という当然のことを証明するための公演だ。少し、ドキドキする。ほんとうに、そうなっているのか。林遊眠じゃなくても、ショウダウンなのか、と。
もちろん、演出はナツメクニオだし、安心して見ていられる作品に仕上がった。僕が今回見たのはAプロ。2人とも、とてもよく健闘している。小野村さんは最初の動きのないところではちょっとぎこちなく、大丈夫かと心配させたが、体を動かし始めてからは、きっちり生き生きしてくる。
80分のコンパクトな長さの中で、生命の終わりから永遠の生まで。捨てられたアンドロイドたちの墓場。最後の2体の命が尽きる瞬間。記憶をさかのぼる魂の旅が描かれる。彼らが回想する誕生から死まで。何度となく、くりかえされる。生まれ変わり、時代とともに。どんどん遡り、出会いと別れを続ける。この壮大なドラマを80分の2人芝居として見せていく。
もちろん、演出はナツメクニオだし、安心して見ていられる作品に仕上がった。僕が今回見たのはAプロ。2人とも、とてもよく健闘している。小野村さんは最初の動きのないところではちょっとぎこちなく、大丈夫かと心配させたが、体を動かし始めてからは、きっちり生き生きしてくる。
80分のコンパクトな長さの中で、生命の終わりから永遠の生まで。捨てられたアンドロイドたちの墓場。最後の2体の命が尽きる瞬間。記憶をさかのぼる魂の旅が描かれる。彼らが回想する誕生から死まで。何度となく、くりかえされる。生まれ変わり、時代とともに。どんどん遡り、出会いと別れを続ける。この壮大なドラマを80分の2人芝居として見せていく。