
HPF2本目。こういう作品を見るとホッとする。無理せず、自分たちに出来る限りを尽くして1本の作品に取り組んでいることがしっかり伝わってくるからだ。高校生らしい演劇。いい意味で。そんなふうに思う。
ちょっとしたホラーである。35分の短編作品としてよくまとまっている。主人であるタカシの不在の部屋にやって来た3人の女たち。彼女たちはそれぞれ自分がタカシの彼女だと言う。ということはタカシは二股どころか3股をかけていたのか? だけど、3人の語るタカシはまるで別人だ。やがてタカシが戻ってくるが、、、
3人芝居。彼女たちのやり取りでお話は進行して行く。短編作品はキレが大事。テンポよく進み、あっと驚くラストにヒヤリとする。それだけで充分。そういう意味でこれは及第点の出来だろう。