
憧れのマイホーム。しかも東京23区内。頑張って購入したけど、ここは事故物件。さらには事件が起こってさぁ大変! なんとコメディタッチのホラー小説になる。まさかの展開に唖然とする。殺人が起きて、ゾンビが出てきて、みんな死ぬ。なんじゃこれは、のお話に茫然自失。
エンタメ小説はあまり読まないから、たまたま手にした本がエンタメだったからだろうか、免疫がないので、驚いた。こんな小説かあるのだ。びっくり。今年150冊目の記念作品である。まぁ、たまたまだけど。別に何も書くことはないけど、(だから書くつもりはなくて、読んでからすでに数日が過ぎた)、150冊記念だし、最近しばらく見ることがなかったホラー映画を何本か見たので、そのついでに少しだけ書こうかと思ったのだ。
前半は面白い。この場所だから起きるかもしれないできごと。事故物件を購入してしまったこと。5軒の新築住宅。家はほとんどの人にとって一生の買い物だ。慎重になったはず。なのに、まさかのできごと。各家庭のそれぞれの事情が描かれていく。だけど、ネタばらしになる後半から失速する。それは冒頭に書いたとおりだ。安易なホラーの常套パターン。先日見た映画『X エックス』もそうだった。せっかく作った設定をどう生かすか、殺すか、それで評価は決まるなんていうのはわかりきったことではないか。