
ついに公開されたジェームズ・ガンが監督する待望の『スーパーマン』の新作。なんと日米同時公開らしい。だから今朝見た僕は1番乗りだ。
これはこれまでのスーパーマン映画とは一線を画す。なんと彼が犯罪者の汚名を着せられるのだから。まさかの画期的な設定。国境侵犯の罪に問われ、裁判に呼ばれるとか、あり得ない話が展開する。正義の味方であるけど、政治に巻き込まれて、大変。
さらにはカイジュウが出てきて戦うって、あんたはウルトラマンかい。というか、ウルトラマンって名前の超人も登場するし。(日本のウルトラマンとは別人だけど)
冒頭いきなりスーパーマンが負けるところから始まる。そこでスーパーマンの愛犬が彼を助けて大活躍。この犬はかなり凶暴でしかも強い。スーパーマンより強いなんて、何! ジャスティス軍団がスーパーマンとタッグを組んだり、何がなんだか。戦争を阻止して軍事介入だからと叱られるとか。SNSで中傷されたり、踏んだり蹴ったり。しかも敵はフェイクニュースを流して、それに踊らされた群衆から石を投げられたり。そんなこんなで今の時代のスーパーマンは生き辛い。
お話にはあれもこれと詰め込み過ぎて、見ていて慌ただしい。さらに異星人のスーパーマンは侵略者か、とか。敵役ルーサーがあの手この手で苦しめてくるけど、やり過ぎ。ただふたりはアンパンマンとバイキンマンのような関係で笑える。
だけど映画自体はかなり暴力的な描写もありいささか残酷。お腹いっぱいを通り越して気分が悪くなりそう。凄まじい殺戮。暴力的な描写のオンパレード。
2時間9分だから必ずしも長いわけではないけど、盛りだくさんな上、凶暴な描写の連続技。ファンタジー映画のはずがあまりに現実世界にコミットし過ぎて、殺伐な映画になってしまった。