
実は最近の韓国映画を5本くらい連続して見た。でも、このブログでは書いてないけど(時間もないし、あまり書くこともないし)少し、時間も出来たから、まとめて印象だけでも書くことにする。5本ともまるで別ジャンルの作品だ。だけど、いずれもいかにも韓国映画というべきパターンにちゃんと収まる。それって、何なんだろうか。
2本については実は書いていた。『国際市場で会いましょう』と『コンフェッション 友の告白』だ。いずれも昨年日本でも劇場公開され、ヒットした。今回見た3本は『セシボン』と『神の一手』『君の香り』。3本とも、それぞれ興味深い作品だ。
回顧的青春映画『セシボン』が出来は一番いい。でも、なんだか甘過ぎて、もう少しなんとか出来なかったか、とも思う。音楽もの。あるフォーク・トリオが時代とともにどんな変遷をたどったか、が描かれる。ある時代をともに生き、再び出逢う。丁寧に作られているし、悪くない。ただ、懐かしいだけでは、映画として奥行きに欠く。感傷的な映画にとどまらないものが必要。
『神の一手』はハードなアクション。囲碁を扱うのに、なぜかアクション映画。賭博もの。本国では大ヒットとなったオールスター大作映画。韓国映画界の重鎮アン・ソンギも出ている。結構残酷なシーンもある。先日の『インサイダーズ 内部者たち』もそうだったけど、そこまでしなくてもいいんじゃないか、と思うけど、どうして、こんなにもリアルに見せるのか。過剰な流血やショッキングな映像がそこに必要だとは思わない。なのに、リアルに見せないでは気が済まないよう。韓国人の気質の問題か。それとも、たまたまか。
最後の『君の香り』はラブストーリー。これも少し甘過ぎるし、中身ない。退屈だった。韓国映画の特徴は極端、ということかもしれない。今回の5本を見て改めてそんなことを思う。