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映画・演劇のレビュー

『ジュラシック・ワールド 炎の王国』

2018-08-07 21:14:44 | 映画

この夏もう一つの超大作映画がこれだ。予想以上の大ヒットとなったようだが、さもありなん。期待に違わない会心の出来栄えである。こちらの方が『ミッション・インポッシブル フォ-ルアウト』よりもずっと先に公開されたのだが、なかなか見ることが出来ず、ようやく先日見た。

 

新シリーズとなって2本目、通算5作目となる。今の時代ヒット映画はどんどんシリーズ化されてマンネリに陥るというのがパターンだが、それでも新機軸を見つけて生き残りを賭ける。まぁ企画が貧困なのだということを露呈しているだけなのだが、それでも頑張っているシリーズもある。これはそんな1本だ。

 

スピルバーグは昨年『怪物はささやく』を放ったスペインのJ・A・バヨナを起用した。後半は彼の得意技であるゴシック・ホラータッチの展開に持ち込むのはなかなか上手い。まさかこのシリーズで深夜の洋館が舞台となるなんて思いもしない展開だった。恐竜たちは迷路のような巨大な場所で大暴れするのである。だいたい恐竜たちがお城の中で人間たちを追いかけ回す話だなんて、ふつう誰もそんなお話を思いつかないだろう。

 

前作の流れを踏まえた続編で、あの島にもう一度行き、恐竜たちを救い出すというお話から始まる。前半は、思った通りの展開で、それはそれで納得なのだが、後半の思いもしない展開には驚かされた。しかも、この後、恐竜たちはアメリカ本土に解き放たれるのである。閉所で夜間、そんな枷にしかならないような設定を逆手にとって、まさかのお話を見せる。次の新シリーズ第3作(たぶん、完結編)が今から楽しみだ。次もまさかの大団円を期待したい。

 


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