
こんなばかばかしいお話を、こんなにも本気で見せられるとは思いもしなかった。ふざけているのではない。大真面目だし、真剣だ。それだけにおかしい。まずはハゲの話であったりする。そのハゲを魅力的なものにするための油が登場して、教授に紹介された男から、その秘密を享受されるために狭いユニットバスに男同士で同時に入ることになったり、一体これはなんなのだ、というような展開を見せる。どんどん話は想像もつかないような世界へとつながっていくのだが、作者はその荒唐無稽を淡々としたタッチで見せていく。別に不思議なことを語っているのではないよ、と言わんばかりの冷静さ。タイトル通り、教授の後は、少女が出てきて、彼女がまた、不思議な女の子で、頭についた油の膜を剥がしたものを舐めるシーンには驚かされる。さらには、錬金術師も登場する。
こういうでたらめな小説なのに、実はとても真面目で、くだらない。それを楽しめる人もいるのだろうけど、僕は読んでいて、だからどうした、としか思わなかった。ちゃんとふざけているのなら、それはそれで評価できるかもしれないが、なんか小難しいことを捏ねまわしているだけで、バカにされた気分になる。
教授が死んで天使になるとか、少女の色覚異常とか、錬金術をめぐる蘊蓄とか、バカと本気が同じトーンで描かれて、どうだ、こういうのってなんか新しいだろ、と上から目線で言われているみたい。あまり好きではない。
こういうでたらめな小説なのに、実はとても真面目で、くだらない。それを楽しめる人もいるのだろうけど、僕は読んでいて、だからどうした、としか思わなかった。ちゃんとふざけているのなら、それはそれで評価できるかもしれないが、なんか小難しいことを捏ねまわしているだけで、バカにされた気分になる。
教授が死んで天使になるとか、少女の色覚異常とか、錬金術をめぐる蘊蓄とか、バカと本気が同じトーンで描かれて、どうだ、こういうのってなんか新しいだろ、と上から目線で言われているみたい。あまり好きではない。