たまたま時間が出来たので、見た。そして、大当たりだった。今回僕が見た7本の中でこれが一番新鮮だったのではないか。精華高の芝居は初めて。シンプルで、スタイリッシュ。役者たちもとても上手い。ダンスシーンもおしゃれ。特別なことはしていない。身の丈で作られている。でも、その無理のなさがいいし、表現に余裕があるのがいい。精いっぱいに背伸びした高校生の芝居も見ていて気持ちがいいけど、暑苦しい。だからこの自然体は、なんだか心地よい。風通しのいい芝居なのだ。
後輩にきつく当たる先輩とか、進路のことで親と揉めるとか、そんなこんなの話なのだが、それが微妙にデフォルメされている。将来アザラシになりたい高校生。だから、進路希望はアザラシ。なぜ、アザラシなんだ? 大学にでも行ってじっくり考えたらどうだ、とか、親に言われる。でも、彼の覚悟は堅い。オレはアザラシになる! なんていう、バカも程ほどの話がある。タイトルにもなっているエピソードだ。これが実に面白いのだ。でも、それは笑わせるためではない。彼らは、とても真面目に進路を考えているのだ。その真摯さがこの作品の魅力だ。
コントでつなぐ、オムニバス・スタイル。でも、ベースは高校生の日常。演劇部の女の子が台本を書いている。その台本がそのまま、芝居になる。さらっとしたタッチで、流れるような滑らかさで語られていく。演出が上手い。
後輩にきつく当たる先輩とか、進路のことで親と揉めるとか、そんなこんなの話なのだが、それが微妙にデフォルメされている。将来アザラシになりたい高校生。だから、進路希望はアザラシ。なぜ、アザラシなんだ? 大学にでも行ってじっくり考えたらどうだ、とか、親に言われる。でも、彼の覚悟は堅い。オレはアザラシになる! なんていう、バカも程ほどの話がある。タイトルにもなっているエピソードだ。これが実に面白いのだ。でも、それは笑わせるためではない。彼らは、とても真面目に進路を考えているのだ。その真摯さがこの作品の魅力だ。
コントでつなぐ、オムニバス・スタイル。でも、ベースは高校生の日常。演劇部の女の子が台本を書いている。その台本がそのまま、芝居になる。さらっとしたタッチで、流れるような滑らかさで語られていく。演出が上手い。