タランティーノ久々の新作は、思いっきり趣味に走りまくったオタク映画だ。もうこの人はメイン・ストリームでは映画を作れないのではないか、と思うくらいのマニアックさで、こういう映画って本国でもヒットしないのではないか、といらぬ心配をしてしまう。(昨年の作品なのでもしかしたら、ヒットしてるのかもしれないが、僕は知らない)
超B級映画を現代によみがえらせてくだらないの極地をいこうとする。あほらしいこと . . . 本文を読む
凄い映画を見てしまった。ラストでは震えが止まらなかった。ポ-ル・トーマス・アンダーソンの『マグノリア』を見た時以来の興奮だ。あの蛙が空から降ってくるという衝撃のラストに匹敵する。しかも、ここにはあんな奇手はない。それどころか、運命の糸が思わぬ方向に作用して、それが思いがけない収束を遂げていくが、それはまるでなにもなかったかのような静けさに収斂されるのである。
主人公たちが思いがけない事態に飲 . . . 本文を読む