習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

『ゼア・ウイル・ビー・ブラッド』

2008-05-21 01:16:50 | 映画
 期待が大きすぎたせいか、なんだか肩すかしを食らった気分だ。ポ-ル・トーマス・アンダーソン監督の4年振りの新作。故ロバート・アルトマン監督への追悼の献辞をラストに掲げた超大作である。群像劇ではない。たったひとりの男の生き様をひたすら見つめ続けていく。カリフォルニアで石油王となった男の地道な生涯を年代記として追っていく作品だ。  ひたすら石油を掘り続ける。彼は実業家というより山師みたいなものだ。成 . . . 本文を読む
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劇団息吹『貧乏物語』

2008-05-21 00:43:25 | 演劇
 いつもながら(と書きながら、実はこれでこの劇団を見るのはまだ2本目。去年の『缶詰』以来。でも、こんなふうに、いつもちゃんとしてるはずだ。見てなくてもわかる。)商業演劇を思わせるような立派なセットを組んでくれる。最初は少しコミカルで、最後はシリアスに纏めていくという芝居の王道を行くような作品だ。どんな酷い状況であろうとも諦めずに前向きに生きていこうとする彼女たちの姿は見ていて気持ちがいい。  昨 . . . 本文を読む
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『少林少女』

2008-05-21 00:19:01 | 映画
 いろんなところからこの映画の悪評は聞いているから、何があっても驚かない。反対に冷静な判断のもと、この映画を見れる。だいたいいつも基本的には人の判断なんか全然気にしない。自分の目で確かめる。それだけのことだ。  だいたいこれがどんな失敗作であろうとも気にしない。本広克行監督がどんなものを作ったのか。それが気がかりなだけだ。既に『少林サッカー』と『カンフーハッスル』があり、その延長線上に発想された . . . 本文を読む
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