どうして今から50年以上前の台本を再び取り上げようとしたのだろうか。この本を通して何を見せたかったのかが、今一歩伝わらない。
藤本義一のこの戯曲はとても現代の演劇としては成立しないもので、内容もそうだが、何よりまず、科白が説明的で、ためがありすぎて、しつこい。もっとさらりと見せなくては胃にもたれる。もちろん50年前ならこのくらいにこってりとした味付けでなくては観客が納得しなかったのかも知れな . . . 本文を読む
大人のための仮面ライダーが作られたなら、結構凄いものが出来るのではないか、なんて何10年も前から誰もが思い続けていたことだし、今までもそのための試みは何度となくなされてきた。しかし、その都度失敗している。SFXの技術が進歩して、ハリウッドに負けないようなCGが可能になった今、本気でそういう試みがなされてもいい。そんな時代がやってきた。『スパイダーマン』に向こうを張った『仮面ライダー』の誕生である . . . 本文を読む