たった10分から15分程度の短編映画が5本並んでいる。しかも、8ミリフイルムで撮った映像はきめが粗くあらくて、せつなげだ。映画としてはあまりにか細くて、すぐに消えてしまいそうで、はかない。
御法川修監督のデビュー作である。彼はこの素材を活かすために、敢えて8ミリ撮りを強行した。この試みは見事に成功している。
5人の男女の5つの小さな物語は、ほぼ全てが主人公のモノローグにより綴られていく。 . . . 本文を読む
いじめにあって死んだ男の子の初七日を迎えるまでの教室が舞台だ。彼の不在。彼の残した妄想が書かれたノート。そこに描かれる出来事をクラスメートの女の子が読む。現実と妄想が入り乱れて描かれる。
帰国子女の彼女は、ノートを読みながら、死んだ彼のノートに書かれた出来事と、自分が見てきたこと、感じていたことがごっちゃになっていく。どこにホントがあるのか、よく分からない。彼女は、彼はクラスの人気者だったと . . . 本文を読む
24ステージ。約1ヶ月のロングラン。しかも、この公演の後、1年間は本公演をしない。劇団員のみでの上演。かなり思い切ったことをする。それだけ、今回に賭ける意気込みは強いものと思われる。僕にとっては、久しぶりのデス電所である。彼らの作品はデビューの頃からずっと見ていた。それだけに思い入れも強いから、だから、ここ数年見ていない。なんだか少し違う気がして、少しずつ足が遠のいてしまっていた。嫌いになったの . . . 本文を読む