習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

清流劇場『鬼の顔』

2006-12-05 21:23:18 | 演劇
 あるテーマを設定して、それに沿ってドラマを作る場合、リアリティーが重要なポイントとなる。やりやすいのは、実際の事件をモデルにすることかもしれないが、事実の重みに押しつぶされてはならないし、事実を無視するわけにも当然いかない。いくら取材してもどうしても埋めきれないものを、想像力で補うのではなく、事実を越える真実を提示するためには、作り手自身の題材にしたものに対する、それすら凌駕する、リアルを捏造す . . . 本文を読む
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『武士の一分』

2006-12-05 20:06:54 | 映画
 この映画は物語としての要素をどこまでも、どこまでも削ぎ落として、その極限まで行った究極の物語世界を見せようとする。  ストーリーは一行で説明できるし、それ以上何もいらない。しかし、その中で何よりも大切なものを確かに見せきる。誰かを大切に思う気持ち。それを描くだけなのだ。  そのためになら、命を投げ出してもいい。身を棄ててでも、守らなくてはならないものがある。女は男のために、その身を投げ出し、 . . . 本文を読む
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