ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

学ぶ

2015年01月07日 | 本/図書館/言葉

 大晦日から三が日にかけて寒空に覆われたが、皮肉にも明けの日(1/5)は驚くほどいい天気だった。

 ご家族揃って旅行の人も、日頃の罪滅ぼしに子供さんとゲームなどに興じた人も、寒空に何が面白いのかゴルフの人も、お酒と美味しいものを食べてばかりの人も、幸か不幸かお仕事だった人も、勿論、TVのお守り兼寝正月の人も、時間はきっちり同じ嵩の分が過ぎて、あっ!という間にお仕舞。

 斯くいう酔狂、二回目の独りの正月も恙なく過ぎて、その日は溜まったゴミを捨て、その足で心地よい陽射しに誘われ自転車で出かけた。

 途中、昔乍らの食堂で文庫本片手に軽くランチ。
 今、読んでいるのが英国の元下院議員、詐欺でプリズン暮らしもした異色のストーリーテラー、ジェフリー・アーチャーの「クリフトン年代記」。

 その中で、なるほどと思ったのが、“ 人は自分が話しているときには、多くを学ばないものだ ” という件(くだり)。

 彼の本で言葉を拾えるとは思ってもみなかったが、ここに来て箸が止まり、「ふ~ん、上手いこと書くもんだ」と感心。

 拾い乍ら、「兎に角お仕舞まで、人の話を聞いた試しがないんだから!」と散々叱られた昔を思い出し、首を竦めて振り向いた。
 そこにあいつがいる訳がないのだけれど。

 翌日(1/6)は、打って変わっての雨。
 余談だが、この日は二十四節気のひとつ “ 小寒 ”、きれいに “ 寒の入り ” ともいうその日から九日目の雨を、“ 寒九(かんく)の雨 ” と呼ぶんだって。
 別に、知らなくたっていいことだけれど、学ばせて貰ったような。

 話を戻して、この日は彼女の月命日。
 カーネーションを持って墓園へ行けば、花入れや石蓋の上に幾つかの花が供えてあった。
 共同墓所だからどなた様への供花(くげ)なのか分かりようもないが、もし、彼女の存知寄りの方がお参りして下さったのであれば、心より御礼を申し上げます。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.917


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ドガ ‐ コートールド美術研究... | トップ | ルノワール ‐ コートールド美... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

本/図書館/言葉」カテゴリの最新記事