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ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

ボナール 「棕櫚の木」

2016年10月28日 |  ∟アメリカの美術館

 ※ ワシントンDC/フリップスコレクション(1) ‐ DC&NYの美術館にみる泰西名画選

 この日のワシントンDCの天気、インディアン・サマーと呼ぶのだそうだ。
 小春日和にあたるこの言葉、北米東部で頻繁に使われ、秋から初冬にかけて晴天が続き、日中は高温、夜間は冷えこむ特異な期間をいうのだとか。

 そんな天気に恵まれた旅の二日目、出発前にHPで予約した 「NYからの日帰りDC一日ツアー」に唯一の半日組として合流、リンカーン記念堂でスミソニアン協会の航空宇宙博物館などへ向かうツアーを離れ、フィリップスコレクションへ向かった。

 デュポンサークルでタクシーを捨て、近くのレストラン、ティーイズムで、ちょっと変てこなランチを摂ってから、この旅で最初の美術館へ向かった。

 ジョーンズ&ラフリン製鉄会社の創設者の孫ダンカン・フリップスとその妻が蒐集した印象派などの作品をベースに公開されているフリップスコレクション、アメリカ最初の個人が所有する美術館として知られている。

 取り分け風景画や肖像画の他、裸婦などの人物画や風俗画で優れた作品を残した<ピエール・ボナール>(1867-1947/フランス/後期印象派)の蒐集に優れ、彼の所蔵数ではアメリカ随一とされている。

 初回は、その彼の代表作のひとつとされる 「棕櫚の木」。

 南仏ル・カンネ近郊の風景を背景に、棕櫚の葉の下で林檎を手にした少女が、淡い陰影に包まれて描かれている。

 黄色の花が咲く緑の生垣の奥には、青い地中海を背景に、いかにも南仏らしい赤い屋根の街並みが描かれてい、陽光を受けて明るく輝くその風景は見る者に開放感を与えている。

 この作品、じっくりと眺めてみれば、光の取り入れ方が前・後景、逆さまのように見える。
 そこに “ 画家の絵画的仕掛けが見出される ” とあったが、差し詰め、AE・自動露出で人物を撮ったものの背景が明るくて影絵になったようなものか?

 前回、各編、短くと断ったものの、コレクションの紹介もあってのっけから少し長くなった。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1204


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (テレジア)
2016-10-28 20:26:30
ブログ元気に再開、楽しみです。いつもアメリカの美術館の旅で写るカタリナおかあさんは笑顔がすてきで、ペトロおとうさんと旅ができて楽しかったんだろうなあ、と思います。
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そうなんだ (旅人)
2016-10-29 18:19:48
ヨーロッパを離れて、アメリカとは意表を突かれましたね。
どんな絵と出会えるんだろう? 楽しみにしています。
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