正しくは、旧暦6月を水無月と呼ぶらしい。
が、語感に季節感があって、この時期、新暦6月の呼び方としても似つかわしい。
ところで、この月のこと英語ではJune・ジューン、ローマ神話のジュピターの妻ジュノーから取られたと言う。
ジュノーが結婚生活の守護神であることから、この月に結婚式を挙げる花嫁を、June Bride・6月の花嫁と呼び、幸せになれるのだと信じられている。
そのジュピターが、J‐Pop・和製ポピュラー音楽になった。
最近のこと、被災者を励ますためのTV番組で、兵庫県立芸術文化センターの芸術監督・佐渡裕さん指揮するオーケストラをバックに、熱唱する歌手を見て(聞いて)驚いた。
その歌、平原綾香さんのデビュー曲の「Jupiter」。
歌唱力もさりながら、その曲、イギリスの作曲家・ホルストの「惑星」の第4曲「木星 快楽をもたらす者」だとか。
吉元由美さんが詞を付けたこの曲、新潟県中越地震の折、被災者を勇気づける応援歌として県内のラジオ局で多くリクエストされたと知り、AppleのiTunes Storeからダウンロード、ブログを書く今もPCから小さく流れている。
♪ Every day I listen to my heart
ひとりじゃない 深い胸の奥で つながってる
果てしない時を越えて 輝く星が 出会えた奇跡 教えてくれる
♪ Every day I listen to my heart
ひとりじゃない この宇宙(そら)の御胸に抱(いだ)かれて
と、情感豊かに歌っていて、なるほど、気持ちがへこたれそうな時などに励まされる歌だ。
暦の雑節では、“ 入梅 ” は6月11日だが、気象庁は5月最後の週末、南九州に続いて北九州、中・四国、近畿、そして、関東甲信越地方も梅雨に入ったらしい、と発表した。
これから暫く、北の大地を除いて鬱陶しくも雨の日が多くなるが、この雨がやがて秋に豊穣の恵みをもたらしてくれる。
とは言え、放射能にまみれた山野にもその明日は来るのだろうか、と暗澹となる。
5月最後の日曜、カタリナ 、いかな<晴れ女>でも、「梅雨と台風のタッグにはね」と、言いつつも嬉しそうに、 “ 茶飯釜の茶事 ” に出かけた。
カタリナが、<ピザ・パーティー>の折にFさんから頂いた伊勢撫子、<ブーゲンビレア>に付いていた四葉のクローバの種、どちらもその入梅の日に可憐な花を咲かせた。
Peter & Catherine’s Travel Tour No.333