寡黙な?ペトロ、少しの酒で天下を取ったような心持、酔いに任せて口数がやゝ増える。
嗜まぬカタリナ、眉を潜めながらも付き合ってくれる、面倒くさい気持ちを胸の内に隠して?
で、某月某日の夕餉の話題はと言えば?
その日は<検診日>、受診態度が余りよろしくない誰か、娘の年頃のA先生に遊ばれている気、しないでもないのだが、この日、四半期の血液検査に臨んだ。
「調子はどう?」「眩暈がするンですが」「えっ、どうしたの?」「朝飯食らいだから、抜いたのが応えて」「それは大変!」
その日の検診、速いのなんの。
検診が終わればすぐ看護師さんに、「フラフラするン?」と聞かれながらの採血、終わって待合室の椅子も暖まる間も有らばこそ、「処方箋ができたよ」と呼ばれる。
一寸、せこい気もするがにんまり! 何時もの半分、少し離れた薬局で薬を貰うまで実に30分足らずで終えた。
そんな与太話を肴に、呆れ顔のカタリナ相手に久し振りに聞こし召した次第。
ところで、数年前から自分の腹が邪魔して爪先が見えぬメタボ振り、筑波山麓四六の蝦蟇じゃないが、店の窓に写る己が姿に脂汗が出る始末。
遅まきながら一念発起、飯の量を切り詰め、ビールは生唾を飲んで?代用、NHKで知った咀嚼ダイエットなどなど。
その甲斐あって、爪半分ほども見えてきたと思いきや、そんな甘いもんじゃない!と痛感。
仏さんは五つの欲を戒めたと聞く。
財も色も名も端から無縁だが、歳は食っても食の欲からは解脱できず、頬はこけてきりりと精悍、なんて夢のまた夢?
カタリナ、この日の新聞で45℃以上加熱しないローフードが体にいいと知り、早速、グリーン・スムージなるものに挑戦、「飲んで!」と命じられ恐る恐る・・、ひょっとしてこれからも「お作り召さる?」と上目遣いに問えば「もち!」。
節食の決意まではよかったが、まさか、虎の尾っぽ「踏んでもたンじゃ?」ないよね。
高槻の Na さんから頂いた虎の尾、下方から小さな花弁がいっぱしに顔を覗かせ花穂の先が垂れてしをらしい。
先週末、嬉しくもテレジアン・イエローの薔薇が届いた、感謝。
Peter & Catherine’s Travel Tour No.343