有作未庵  烏兎怱怱 有作憂さ話 

有作(うさ)=煩悩の生ずること。
憂さ話=つらさや苦しさを語ってなぐさめ合うこと。
月日の経つのは早いですね。

コレクションの行方

2010年07月18日 07時27分26秒 | モブログ
私の母はかなり若いうちに家を出て他所の街で働いていた。

娘時代を母親と暮らせなかったので、「自分に娘が出来たら一緒に買い物に行きたいと思ってた」と話してくれた。

母の夢の一部は叶い、私はよく母と街に出てはウインドウショッピングや食事をした。

私達を見て、「友達みたい」と言う人もいて、母はそれを喜んでいる。

母が私に何か買ってくれる時はだいたい私の好みを一番にしてくれるけど、時には「私が買って楽しい物にして」と苦言を呈される事も有る。

例えば着物。

私は若い頃から渋好みで、「たまには娘らしい色を選んでちょうだい」と言われた。
なので私の最初の訪問着はピンク。

アクセサリーでは「誕生日の記念に何か選んだら?」と言われてブラックダイヤのリングを手に取ったら「それは私が嫌いだから」と却下された(笑)

好き嫌いで言うと、母は桃色珊瑚が好きでコンクパールには興味が無いけど、私は珊瑚なら還暦に血赤の丸玉の指輪がいいなあなんて思っていてコンクパールは憧れだ。

私はスターやキャッツアイ効果の有る石には気持ちが動かないけど、母はいくつか持っている。

呉服屋さんで柄を見ていても、「あんたはそれが好きよねぇ」と傍目には冷ややかに映りそうな言葉が出る。

「ほら!これ!好きでしょ、こういう色。」とか「ここに卯さんが居るよ~。」「おしどり見つけたよ。」とお互いコレクションしているモチーフを探し出す事も有る。

ここに妹が加わると三人三様。
悪く言えばバラバラ。

もちろん全員一致で「これいい!」って時も有るけど、それぞれの好みを尊重するとこ止まりな場合が多いかも。

押さえどころの大きな買い物の際は私の時の失敗が妹の番になって活かされたりもする。

好みだけで突っ走ると後々困る買い物も有るんだよね。

妹の嫁入り箪笥が桐なのは、妹の好みも有るけど、私の時には予測出来なかった不都合が十分参考になってたはず。

箪笥の肥やしの着物はそれぞれかなり雰囲気が 違う。
サイズも全員違うけど。

アクセサリーに共通するのは基本大振りな物は好まない点が一致している。

妹は特に振袖は大柄で派手だったけど、アクセサリーはシンプルなのが好きだ。

親娘で妹が一番宝飾品に感心が薄いので、そういった展示会に冷やかしに行くのは母と私。

呉服の展示会は姉妹同じくらい同行している。

食器に関しても妹が一番質実剛健に近い。

姉妹揃って母の理想の娘には程遠いけど、母はそれなりに娘の居る生活を楽しんでくれているようだ。

そんな母は第三子を産んだ時、女児だったので「勝った!」と思ったそうだ(笑)
父はもう一人男の子が欲しくて三人目を作ったから。

私も妹も娘が持てなかったので、母に更なる楽しみを上げられなかった。

ただうちの息子達はどういうわけか光り物好きで、次男坊は簡単な処置の為に入院する事になった時、母からお守りにと誕生石のリングをもらって喜んでいた。

だから母が入院した時には息子達はそれぞれ母の誕生石のアクセサリーを選んでお見舞いに持って行った。

華やかなお宮参りもお雛様を調える楽しみもなかったけど、一風変わった孫に免じて許してほしい(笑)

母は近年せっせと集めたコレクションを処分している。
自分が死んだ時、がらくたの山が家族を困らせるだろうと。

私が止めたので、呉服関係はゴミには出されていないと思うけど、蔵書は山と廃品回収に出されていた。

私も見習うべきだろうなあ。

アクセサリーは手術に臨む際に二つのバッグに分けたと聞かされた。
私と妹へと。
ただしここ数年の一番のお気に入りのグリーンのダイヤは死に装束に着けて一緒に焼いてね♪と頼まれた。
もったいないけどその時が来たらちゃんとそうします。

私は墓まで持ってけそうなコレクションがまだ無いかも…。
ていうか、法律で許されないけど、私の場合はコレクションのがらくたと一緒にゴミに出してもらうくらいでちょうどいいかも~(笑)

密かな楽しみ

2010年07月18日 05時33分33秒 | モブログ
私のささやかなコレクションにアクセサリーが有る。
ささやかな物でもたいてい一々箱に入ってたりする。
余程の場合でない限り、箱の中身はいくつかまとめられて収納される。

私はそれらをあまり身につけず、時折引っ張り出しては眺めるのが好き。

食器は結婚したての頃は友達が訪ねて来てくれた時にはその人の好みの器を選んでもらってお茶をいれていた。

ラインをフルセット揃えていたんでは食器棚にとうてい収まりきらないので、単品買いをしているけど、セット販売しかされていない物の場合、一部は気に入ってくれた人のお土産になる事も。

アクセサリーも食器も趣味の幅が割と広くて纏まりが無い。

それは私という人間の纏まりの無さそのものをもあらわしている。

我ながら似合わないなあって物が多い気もするけど、好きなんだからしょうがない。

アクセサリーも食器も普段使う物はだいたい決まってる。
好きで当たり障りがないタイプ。
それだけ有れば事足りるのに、コレクションは増える。

時が経てば好みが変わったり、流行り廃りに微妙な影響を受けたりする。

アクセサリーはピンクゴールドが登場したし、食器にプリントされているキャラクターが新しく登場したり。

モチーフで集めた物はそれぞれに表情が違って面白い。

おしどりの絵つけは派手な雄鳥だけの場合が多いから、むやみにコレクションを増やさないために基本夫婦揃ってないパターンは却下。

ハートモチーフは一時期こっぱずかしくなって敬遠してたけど、年を取って開き直ってまたOKにした。
ピンク色も同じ。

呉服関係は実家に置いてもらってるけど、母に管理してもらえなくなったら…と思うと頭が痛い。

どうせ自分で着付けられないんだから、リフォームを考えてお気に入りは出来るだけ手元に残したい。

いくつか縁が無かったり手が出せなかったりした着物は私の心の箪笥の中にだけずっと仕舞われている。

本当は大方のコレクションが心に仕舞われてさえすればいい物だと分かっている。
でもなんとかなりそうだと私に目を付けられた物達は気の毒にうちに連れ帰られてしまうハメになる。

挙げ句埃だらけにされたり、つまらないプラスチックの箱に詰め込まれたり、散々な目に合う。

食器は地震の一つでも来ればどこでも一巻の終わりだろうし、昨今はリサイクル着物も有るとはいえ箪笥の肥やしでは持ち腐れだし、アクセサリーも遺したところで地金として処分出来れば御の字だろう。

つまりは何の役にも立たないのが私のコレクション。

でも好きなんだなあ…。

おかげさまで

2010年07月18日 04時01分03秒 | モブログ
有作未はなんとか持ちこたえてます。

花猫ちゃん、ご心配おかけしてますm(__)m

Mちゃん、ご迷惑おかけしてますm(__)m

その後も時々現れる頭痛と耳鳴りに悩まされつつ、今のメインはおべんぴーな私です。

子宮が下がりっぱなしな気がしてますが、今年は覚悟を決めて癌検診に行くつもりなので、そっちはおいおい結果が出てくれるでしょう。

憂さ晴らしにでかい買い物をして、算段に気を取られて元気が出そうです(笑)

相変わらず食べ物は美味しいし、息子達もヘタレな母に文句たれながらも力を分けてくれます。

買い物の支払い方法をお店の人に「ボチボチ」と分割をすすめられて、それじゃ払い終わるの50前になるじゃん!と改めて自分の年齢の認識をしました。

妹ん家が自家用車の買い替えを検討しているのに比べれば少額に過ぎませんが(苦笑)それより先々のとらえ方が堪えました(笑

妹は7歳下ですからね。

でも欲しい物に巡り有って、誕生月はおかげで華やいだ気分です。

腕には息子達のカンパで手に入れた時計も花を添えてくれてます。

お日様に向けてれば動き続けてくれるソーラードライブの時計に負けじと私も時を刻みますよ~!

いよいよ梅雨明けでガンガン照り付ける太陽は恨めしいくらい苦手ですが、乗り切ってみせるぜい!

40代前半ラスト。
嫌いな病院にも行くぜ!
値上げまでには禁煙だ!
少しは掃除も進めてちょっとは快適さも考えちゃうぞ!
負けないぞ!(何に?自分に!)

今日の買い物はセミオーダーで、見たのとは装いも新たにして私の所に来てくれる予定です。
損か得かは分からないけど、かなり沈んでしまっていた私の心にキラキラと蓮色の光を燈してくれました。
こんな物に頼ってしまう私は弱虫ね。
でもファイトが湧いたのも事実なので頑張っちゃうもんね!

私は絶対大丈夫。
パワーをくれる友達も息子達もキラキラもついてるからね。