私の母はかなり若いうちに家を出て他所の街で働いていた。
娘時代を母親と暮らせなかったので、「自分に娘が出来たら一緒に買い物に行きたいと思ってた」と話してくれた。
母の夢の一部は叶い、私はよく母と街に出てはウインドウショッピングや食事をした。
私達を見て、「友達みたい」と言う人もいて、母はそれを喜んでいる。
母が私に何か買ってくれる時はだいたい私の好みを一番にしてくれるけど、時には「私が買って楽しい物にして」と苦言を呈される事も有る。
例えば着物。
私は若い頃から渋好みで、「たまには娘らしい色を選んでちょうだい」と言われた。
なので私の最初の訪問着はピンク。
アクセサリーでは「誕生日の記念に何か選んだら?」と言われてブラックダイヤのリングを手に取ったら「それは私が嫌いだから」と却下された(笑)
好き嫌いで言うと、母は桃色珊瑚が好きでコンクパールには興味が無いけど、私は珊瑚なら還暦に血赤の丸玉の指輪がいいなあなんて思っていてコンクパールは憧れだ。
私はスターやキャッツアイ効果の有る石には気持ちが動かないけど、母はいくつか持っている。
呉服屋さんで柄を見ていても、「あんたはそれが好きよねぇ」と傍目には冷ややかに映りそうな言葉が出る。
「ほら!これ!好きでしょ、こういう色。」とか「ここに卯さんが居るよ~。」「おしどり見つけたよ。」とお互いコレクションしているモチーフを探し出す事も有る。
ここに妹が加わると三人三様。
悪く言えばバラバラ。
もちろん全員一致で「これいい!」って時も有るけど、それぞれの好みを尊重するとこ止まりな場合が多いかも。
押さえどころの大きな買い物の際は私の時の失敗が妹の番になって活かされたりもする。
好みだけで突っ走ると後々困る買い物も有るんだよね。
妹の嫁入り箪笥が桐なのは、妹の好みも有るけど、私の時には予測出来なかった不都合が十分参考になってたはず。
箪笥の肥やしの着物はそれぞれかなり雰囲気が 違う。
サイズも全員違うけど。
アクセサリーに共通するのは基本大振りな物は好まない点が一致している。
妹は特に振袖は大柄で派手だったけど、アクセサリーはシンプルなのが好きだ。
親娘で妹が一番宝飾品に感心が薄いので、そういった展示会に冷やかしに行くのは母と私。
呉服の展示会は姉妹同じくらい同行している。
食器に関しても妹が一番質実剛健に近い。
姉妹揃って母の理想の娘には程遠いけど、母はそれなりに娘の居る生活を楽しんでくれているようだ。
そんな母は第三子を産んだ時、女児だったので「勝った!」と思ったそうだ(笑)
父はもう一人男の子が欲しくて三人目を作ったから。
私も妹も娘が持てなかったので、母に更なる楽しみを上げられなかった。
ただうちの息子達はどういうわけか光り物好きで、次男坊は簡単な処置の為に入院する事になった時、母からお守りにと誕生石のリングをもらって喜んでいた。
だから母が入院した時には息子達はそれぞれ母の誕生石のアクセサリーを選んでお見舞いに持って行った。
華やかなお宮参りもお雛様を調える楽しみもなかったけど、一風変わった孫に免じて許してほしい(笑)
母は近年せっせと集めたコレクションを処分している。
自分が死んだ時、がらくたの山が家族を困らせるだろうと。
私が止めたので、呉服関係はゴミには出されていないと思うけど、蔵書は山と廃品回収に出されていた。
私も見習うべきだろうなあ。
アクセサリーは手術に臨む際に二つのバッグに分けたと聞かされた。
私と妹へと。
ただしここ数年の一番のお気に入りのグリーンのダイヤは死に装束に着けて一緒に焼いてね♪と頼まれた。
もったいないけどその時が来たらちゃんとそうします。
私は墓まで持ってけそうなコレクションがまだ無いかも…。
ていうか、法律で許されないけど、私の場合はコレクションのがらくたと一緒にゴミに出してもらうくらいでちょうどいいかも~(笑)
娘時代を母親と暮らせなかったので、「自分に娘が出来たら一緒に買い物に行きたいと思ってた」と話してくれた。
母の夢の一部は叶い、私はよく母と街に出てはウインドウショッピングや食事をした。
私達を見て、「友達みたい」と言う人もいて、母はそれを喜んでいる。
母が私に何か買ってくれる時はだいたい私の好みを一番にしてくれるけど、時には「私が買って楽しい物にして」と苦言を呈される事も有る。
例えば着物。
私は若い頃から渋好みで、「たまには娘らしい色を選んでちょうだい」と言われた。
なので私の最初の訪問着はピンク。
アクセサリーでは「誕生日の記念に何か選んだら?」と言われてブラックダイヤのリングを手に取ったら「それは私が嫌いだから」と却下された(笑)
好き嫌いで言うと、母は桃色珊瑚が好きでコンクパールには興味が無いけど、私は珊瑚なら還暦に血赤の丸玉の指輪がいいなあなんて思っていてコンクパールは憧れだ。
私はスターやキャッツアイ効果の有る石には気持ちが動かないけど、母はいくつか持っている。
呉服屋さんで柄を見ていても、「あんたはそれが好きよねぇ」と傍目には冷ややかに映りそうな言葉が出る。
「ほら!これ!好きでしょ、こういう色。」とか「ここに卯さんが居るよ~。」「おしどり見つけたよ。」とお互いコレクションしているモチーフを探し出す事も有る。
ここに妹が加わると三人三様。
悪く言えばバラバラ。
もちろん全員一致で「これいい!」って時も有るけど、それぞれの好みを尊重するとこ止まりな場合が多いかも。
押さえどころの大きな買い物の際は私の時の失敗が妹の番になって活かされたりもする。
好みだけで突っ走ると後々困る買い物も有るんだよね。
妹の嫁入り箪笥が桐なのは、妹の好みも有るけど、私の時には予測出来なかった不都合が十分参考になってたはず。
箪笥の肥やしの着物はそれぞれかなり雰囲気が 違う。
サイズも全員違うけど。
アクセサリーに共通するのは基本大振りな物は好まない点が一致している。
妹は特に振袖は大柄で派手だったけど、アクセサリーはシンプルなのが好きだ。
親娘で妹が一番宝飾品に感心が薄いので、そういった展示会に冷やかしに行くのは母と私。
呉服の展示会は姉妹同じくらい同行している。
食器に関しても妹が一番質実剛健に近い。
姉妹揃って母の理想の娘には程遠いけど、母はそれなりに娘の居る生活を楽しんでくれているようだ。
そんな母は第三子を産んだ時、女児だったので「勝った!」と思ったそうだ(笑)
父はもう一人男の子が欲しくて三人目を作ったから。
私も妹も娘が持てなかったので、母に更なる楽しみを上げられなかった。
ただうちの息子達はどういうわけか光り物好きで、次男坊は簡単な処置の為に入院する事になった時、母からお守りにと誕生石のリングをもらって喜んでいた。
だから母が入院した時には息子達はそれぞれ母の誕生石のアクセサリーを選んでお見舞いに持って行った。
華やかなお宮参りもお雛様を調える楽しみもなかったけど、一風変わった孫に免じて許してほしい(笑)
母は近年せっせと集めたコレクションを処分している。
自分が死んだ時、がらくたの山が家族を困らせるだろうと。
私が止めたので、呉服関係はゴミには出されていないと思うけど、蔵書は山と廃品回収に出されていた。
私も見習うべきだろうなあ。
アクセサリーは手術に臨む際に二つのバッグに分けたと聞かされた。
私と妹へと。
ただしここ数年の一番のお気に入りのグリーンのダイヤは死に装束に着けて一緒に焼いてね♪と頼まれた。
もったいないけどその時が来たらちゃんとそうします。
私は墓まで持ってけそうなコレクションがまだ無いかも…。
ていうか、法律で許されないけど、私の場合はコレクションのがらくたと一緒にゴミに出してもらうくらいでちょうどいいかも~(笑)
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