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Dakar 2013 - ST14

2013-01-21 11:45:55 | Dakar




ダカールラリー 2013 SS14

1月19日 (土)  第14ステージ  ラ・セレナ → サンチアゴ
リエゾン:121 ㎞ SS:346㎞(SS1:111km、ニュートラルゾーン:220m、スーパーSS :15km) リエゾン:158km  総合距離:625Km




シリル・デプレが総合優勝!

 ダカールラリー2013、総走行距離8420kmに及ぶ戦いが決着の日を迎えた。KTMのシリル・デプレが5回目となる総合優勝を果たした。

 最後の第14ステージは、2部構成の111kmのSS、ニュートラルゾーン(競技しない区間)を挟んで、最後15kmの“スーパー・SS”となっている。このステージを制したのは、ルーベン・ファリア(KTM)。デプレのサポート役であるが、卓越したチームワークによりKTMのワンツー体制を成し遂げた。
 地元チリの英雄、フランシスコ・ロペスは、前日に4速ギアが入らなくなるトラブルを抱えていた。サンチアゴのゴールを目指すためにも、15分のペナルティを覚悟でエンジンを交換せざるを得なかった。ペナルティを受けることで、総合4位にいたスロバキアのイワン・ジェイク(MTM)が1分30秒差と迫り、ポディウムを失う可能性もあったが、渾身の走りでSSトップタイムでゴール(ペナルティ加算で39位)し、総合3位を獲得した。
 今大会5度のステージ優勝を果たしたオリヴィエ・パン(YAMAHA)は、小さな不運が重なり、総合6位に留まった。ヤマハのエース、ダヴィッド・キャストゥは総合首位に位置していながら、負傷により第8ステージで姿を消した。
 24年ぶりにファクトリー参戦を果たしたホンダは、3人のライダーを送り込み上位進出を狙ったが、ポディウムには届かなかった。この日も、エースのエルダー・ロドリゲスがSS3位に入るなど、速さを見せつける場面もあったが安定した成績を残すことができず、ノウハウに乏しいチームがダカールラリーで戦う難しさが浮き彫りになった。しかし、CRF450全車がサンチアゴまでのゴールに辿り着き、総合7位と8位を獲得しており、チーム力の高さと信頼性を証明、今後の活躍が期待される。

 明日は表彰式がおこなわれる。コンステチューション広場のモネダ宮殿の前で多くの観客から祝福され、世界一過酷なラリーが幕を閉じる。




コメント:


シリル・デプレ: SS14位 総合1位 総合優勝

この全部の写真、ここに集まった観衆を見るために、この勝利を誰も俺から盗み取らなかったことを見るために、最終ゴールに絶対に着かねばならなかった。これを得るために、多分他のライダーより少し少ないかもしれないが、ちょっとしたナビゲーション・ミス、バイクの故障やとチームワークなどによって、いつ何が起こるかわからないダカール・ラリーに出たんだ。最後に、心の底から嬉しいことが待っていた。簡単に勝ててしまうようなダカール・ラリーは面白くない。ダカール・ラリーはゴールまでちょっとってもんじゃない。ものすごく長くて、ものすごくハードで、すごく暑くて、朝すごく早く起きなければならないし、ペルーやチリの砂丘の中の迷路から抜け出なければならいし、コルドバの岩やサボテンをこすりながら走らなければならない・・・。勝つにはあまりに難しい。難しいから勝った時が素晴らしいんだ。目の前のしなければならないことに、いつも集中してきた。コースをイメージするのに嫌と言うほど考える。砂丘や岩や、アンデスのコルディエール峠といった、これ以上ハードなものが無いというものに我々は立ち向かってきた。それは事実だ。

ルーベン・ファリア: SS1位 総合2位

 昨日、総合2位から後退した。僕はシリル・デプレのウォーター・ポーター(水持ち役、アシスト)なので、僕にとって総合3位の中に入れるだけで素晴らしいと自分に言い聞かせた。こんなことがあるなんて思ったこともなかった、想像もできなかった。その後、チャレコがエンジンを交換したのを知って、少しのタイム差なので、総合2位を確保しようと思った。ピゾリトの砂埃の中を走っていたので、ゴール前の10数kmのところで転んだ。でも、大したことなかった。本当にうれしい。

フランシスコ・ロペス: SS39位 総合3位

 昨日ギア・ボックスの具合が悪くなった。エンジンを交換しなければならなかった。総合2位になったところなのに、残念だった。しかしゴールできない総合2位でいるよりは、サンチアゴに着く方が良かった。昨日のステージで優勝したので満足している。毎日精いっぱい走ってきた。4回ステージ優勝もし、ポディウム(総合3位以内にはいること)にも上れた。応援してくれたたくさんのファン、チリ、家族、妻、そして私自身にとってとても嬉しい。エンジン交換の決心は良かった。そうでなければまだSSを走っていたことだろう。今のこの総合3位のポジションは2位より良い。昨年のできごととあの辛い事故の後だ。ダカール・ラリーで優勝したようなもんさ。

オリヴィエ・パン: SS85位 総合6位

 最初の週は、5ステージにわたって総合トップを維持し、最高の出来だった。その後の小さなナビゲーション・ミスが高くついた。2週目の最初のステージは少し後ろのスタートだった。そして、アンラッキーが始まった。背中から落ちる転倒事故があり、そのSSでタンクに穴をあけてしまった。そこで大きくタイムを失った。その後反撃にかかり、少し冷静になって挽回しようとした。後半のステージで少しずつ総合順位を上げ、今日は6位だ。目標はトップ5入りだったので1つ下だが、最初の週のできがよかったので良しだ。良いダカール・ラリーができた。

エルダー・ロドリゲス: SS3位 総合7位

 Hondaの大きなプロジェクトに参加できたこと、そして“Hondaカラー”をまとって戦えたことは、私にとって大きな挑戦であり、とても光栄でした。TEAM HRCとCRF450 RALLYは、表彰台を目指せるポテンシャルを十分に持っていましたが、それが叶わず残念です。我々が若いチームであり、十分なテストができなかったことを忘れてはいけません。第2、第3ステージでの燃料系トラブルと、いくつかの不運が結果を左右してしまいました。しかし、チームは懸命に働き、問題が改善された結果、そのあとのステージでは、マシンはとてもいい状態になりました。私たちチーム全員でこのサンティアゴにいることに満足しています。そして我々は、継続するためにモチベーションを持ち続けなければなりません。

ハビエル・ピゾリト: SS12位 総合8位

 ダカールを終え、総合8位という結果には満足しています。昨年、不運なアクシデントで大たい骨と肘を骨折したあと、このレースに出場するためにとてもハードなトレーニングをしました。(エンジンを交換することなく)一つのエンジンでダカールラリーを走りきれたことによって、CRF450 RALLYの信頼性が証明されました。私たちはとてもエキサイティングな気分ですし、このすばらしいプロジェクトを継続すべきだと思っています。

ホアン・バレダ: SS2位 総合17位

 個人的には今大会非常に満足している。総合順位ではあまり良かったとは言えないが、第5ステージであったバイクの故障のせいで、これ以上の結果は出せなかった。今日はそれにしても良い走りができた。第5ステージのトラブルのせいで、総合トップから3h30の差だったのが、3h05で終わった。良い仕事をしたってことだ。今回たくさんの情報を集めた、来年はさらにバイクを改良してもっと強くなって来る。今シーズンどうするか、まだ決めていない。全部のチャンピョン・シリーズに出るかどうかまだわからないが、バイクの改良に向けて走行計画を考えようと思う。目標は、来年のダカール・ラリーで最良のコンデションでゴールすることだ。

ジョニー・キャンベル: SS18位 総合40位

 私たちは、まったく新しいチームなのです。サンティアゴのフィニッシュラインに到達するために、懸命に働きました。ダカールラリーは、身体とマシンの状態をキープしなければなりませんが、第9ステージで転倒したあとは、それがとても難しかったです。やりがいとともに、辛さが共存していたのです。自分にとっては、5年ぶりにレースに復帰して、タフなラリーを完走するために準備に100%打ち込んできました。TEAM HRCと一緒にダカールに参加し、マシンの開発の手助けができて、夢が叶いました。




リザルト SS14

1 11 FARIA (PRT) KTM 01:43:06 -
2 5 BARREDA BORT (ESP) HUSQVARNA +00:08
3 3 RODRIGUES (PRT) HONDA +00:24
4 103 PATRAO (PRT) SUZUKI +01:21
5 9 PAIN (FRA) YAMAHA +02:14
6 20 GONÇALVES (PRT) HUSQVARNA +02:32
7 92 ISRAEL ESQUERRE (CHL) HONDA +02:37
8 15 VERHOEVEN (NLD) YAMAHA +02:39
9 32 JAKES (SVK) KTM +03:07
10 13 FARRES GUELL (ESP) HONDA +03:11

11 34 METGE (FRA) YAMAHA +03:17
12 30 PIZZOLITO (ARG) HONDA +03:42
13 18 PRZYGONSKI (POL) KTM +03:43
14 1 DESPRES (FRA) KTM +03:58
15 28 DE AZEVEDO (BRA) KTM +04:19
16 57 GRABHAM (AUS) KTM +04:50
17 26 GOUËT (CHL) HONDA +04:55
18 33 CAMPBELL (USA) HONDA +05:32
19 8 ULLEVALSETER (NOR) KTM +06:42
20 27 KNUIMAN (NLD) KTM +07:39
21 39 FISH (AUS) HUQSVARNA +07:41

39 7 LOPEZ (CHL) KTM +14:31 (PENA 15:00)
40 49 RODRÍGUEZ (ARG) HONDA +14:33

48 12 PEDRERO (ESP) KTM +15:56 (PENA 15:00)

52 29 CASELLI (USA) KTM +16:45 (PENA 15:00)


総合順位

1 1 DESPRES (FRA) KTM 43:24:22 - (PENA 15:00)
2 11 FARIA (PRT) KTM +10:43
3 7 LOPEZ (CHL) KTM +18:48 (PENA 15:00)
4 32 JAKES (SVK) KTM +23:54
5 12 PEDRERO (ESP) KTM +55:29 (PENA 15:00)
6 9 PAIN (FRA) YAMAHA +1:06:30
7 3 RODRIGUES (PRT) HONDA +1:11:22 (PENA 15:00)
8 30 PIZZOLITO (ARG) HONDA +1:26:07
9 15 VERHOEVEN (NLD) YAMAHA +1:26:35
10 20 GONÇALVES (PRT) HUSQVARNA +1:28:20 (PENA 15:00)
11 18 PRZYGONSKI (POL) KTM +1:33:59 (PENA 05:00)
12 26 GOUËT (CHL) HONDA +1:45:40
13 40 VAN NIEKERK (ZAF) KTM +2:02:54
14 123 FAGGOTTER (AUS) YAMAHA +2:30:36
15 57 GRABHAM (AUS) KTM +2:45:14 (PENA 15:00)
16 8 ULLEVALSETER (NOR) KTM +3:00:56 (PENA 15:00)
17 5 BARREDA BORT (ESP) HUSQVARNA +3:04:42 (PENA 17:00)
18 34 METGE (FRA) YAMAHA +3:12:08 (PENA 20:00)
19 27 KNUIMAN (NLD) KTM +3:15:12
20 41 PROHENS (CHL) HONDA +4:04:37
21 49 RODRÍGUEZ (ARG) HONDA +4:12:09

31 29 CASELLI (USA) KTM +6:03:40 (PENA 3:35:00)

40 33 CAMPBELL (USA) HONDA +8:11:40 (PENA 15:00)





Stage 14 - Car/ Bike - Stage Summary (La Serena - Santiago)

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Stage 14 - Winner Interview PETERHANSEL / DESPRES - Car / Bike

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Team HRC - Dakar 2013, SS14

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