Pegasus_rc's blog

MotoGP / SBK / BSB / 全日本ロードレース選手権 アーカイブス

Dakar 2013 - ST9

2013-01-15 22:44:57 | Dakar
ダカールラリー 2013 SS9

1月14日 (月)  第9ステージ  サン・ミゲル・デ・トゥクマン → コルドバ
リエゾン: 176㎞ SS:593km リエゾン:83km  総合距離:852Km




王者デプレがついに勝利を手に。総合はトップはファリアに。キャストゥ、無念

 ダカールラリーの神は容赦ない試練を与える。休息日前の第8ステージで総合トップに躍り出たダヴィッド・キャストゥ(YAMAHA)だったが、飛び出してきた牛と衝突。右肩を脱臼し、タンクにも穴があいてしまった。ドクターストップの指示を振り切りレースを続行するが、マシンが止まり、2時間9分遅れでゴールにたどり着いた。明日からの走行は絶望的となり帰国することとなった。

 大会9日目は総走行距離852kmで今大会の最長ステージ。スペシャルステージは、途中122Kmのニュートラルゾーンを挟んでSS1とSS2に分かれる593Kmの距離。森林の中の細い林道を走るコースは気を抜けず高度な技術を要する。
 第9ステージを制したのは、昨年の王者、シリル・デプレ(KTM)だった。ギア・ボックスが故障し、エンジン交換するなど不運も経験したが、この日は大きなミスもなく走り切り今大会初のSS勝利を収めた。
 2位は好調のホアン・バレダ(Husqvarna)。3位はアレッサンドロ・ボットゥリ(Husqvarna)。
 4位はデプレのサポートを受け持つルーベン・ファリア(KTM)で総合トップに浮上した。
 5位はエルダー・ロドリゲス(HONDA)。総合順位もトップ10圏内に入る7位に上がってきた。
 チャレコ(フランシスコ・ロペス)は転倒を喫したが、10位でゴール。総合は3位。
 オリヴィエ・パン(YAMAHA)は31分39秒遅れの26位、総合2位から6位に後退した。




コメント:

シリル・デプレ: SS1位 総合2位

 たくさんアタックするところがあって、たくさんカーブがあるステージで、良い一日だった。1年かけて自転車でやったトレーニングと、ミッシュランのタイヤが無ければ、今日のような良い成果を出せなかったと思う。良い筋肉と良いタイヤに感謝だ。ビバークに着いたら、今日のステージに小さい赤Xを付けようと思う。今日のは肉体的に非常にハードだと解っていたが、全力をかけて走り、絶対にあきらめないって決めていた。足にマメができて、手が痛かったが、「俺はここにいるぞ」って言い聞かせながら、テーブルの上を拳で叩かなければならなかった。ルーベン(ファリア)と一緒に、良いチームプレイができた。彼は絶好調で、今、それが何よりだ。

ホアン・バレダ: SS2位 総合35位

 今日何かを成し遂げなければならない日だと思っていた。それが難しいことも解っていた。今日のSSはものすごく長距離で、長時間走らなければならなかった。その分長時間集中を切らさないようにすることが難しかった。やっとSSゴールに着くことができた。SS後半、ピストがスリッピーで、その上タイヤがツルツルだったので少し怖かった。安全な走りをするのがだんだん難しくなってきた。しかし、最後まで、ミスをせず良いペースで走ることができた。スタートで、バイクのエンジンがかからず、押し掛けしてもらってスタートした。それで、さらに1分タイム・ロス。その後、修理するのに止まって1分タイム・ロスした。合計2分。SS終盤は快調で、ストップすることなく、ミスなしでライディングできた。皆のタイムはほとんど似たりよったりだと思う。

ルーベン・ファリア: SS4位 総合1位

 非常に難しい1日だった。851kmは長すぎる。90%林の中だった。いくつカーブを曲がったかわからないほど多かった。砂埃も多く、リスクを負わないよう僕のペースで走った。心の底から、今日のSSゴールに着きたいと思った。僕はしっかり地に足をつけ続けている。僕はシリル・デプレが5度目の総合優勝の為にここにいるんだ。それが僕のすべきことだ。

エルダー・ロドリゲス: SS5位 総合7位

 今日はナビゲーションはあまりなかったが、非常に難しかった。非常に長いステージで、タイヤにもライダーにとってもハードだった。危険なコースだったが、私はあまりリスクを負うことなく、良い仕事ができた。だからとても嬉しい。ダカール・ラリーはまだこの先長いし、何が起こるかわからない。最後までアタックし続けて、ポディウムに近づけるよう走る。

ジョニー・キャンベル: SS22位 総合57位

 最初のスペシャルステージ(SS)で3位につけていました。しかし、2番目のSSでミスをして順位を落としてしまいました。コーナー進入で減速が間に合わずオーバーランし、クラッシュしたのです。フロントのブレーキレバーが折れてしまい、交換が必要でした。また、マシン後部にもダメージを負いましたが、なんとか最後まで走りきりました。転んだとき、ろっ骨も痛めたようです。今日は、マシンとタイヤにとってはタフな路面が続きました。それでも、ピレリタイヤはとてもいいパフォーマンスをみせてくれました。

ハビエル・ピゾリト: SS24位 総合12位

 ガレ場が続く山岳セクションは、トリッキーで難しく、あまり得意ではありませんでした。そこを無理せず走り、岩がなくなり、より走りやすくなるステージ後半を待つ作戦にしました。

ダヴィッド・キャストゥ: SS113位 総合21位

 100Kmくらいだった、ライディングに集中して快調に走っていた。ペドロ・ビアンキが舞い上げる砂埃の中で、牛が飛び出してきた。ハンドルがぶつかって転び、肩を強く打った。タンクに穴が開いてしまい、当然ガス欠になった。ビンセント・グンダーニが燃料を分けてくれて、最初のSSをどうにか走り終わることができた。SSパート2をスタートする時に、ドクターストップがかかった。振り切って走ったが、最終ゴールの手前30kmほどのところでストップしてしまった。それは走るなというサインだと思った。止めなければいけない。かまうもんか、どうしても最後まで走りたかった。2011年、2012年もツイていなくて、辛さを充分味わった。明日、帰国する。それは精神的に非常に苦しい。涙が出るほど嬉しい日があったと思ったら、次の日は涙が出るほど痛くてがっかりすることになった。





リザルト SS9

1 1 DESPRES (FRA) KTM 05:41:36 - -
2 5 BARREDA BORT (ESP) HUSQVARNA  +4:03 -
3 17 BOTTURI (ITA) HUSQVARNA  +5:14 -
4 11 FARIA (PRT) KTM  +7:47 -
5 3 RODRIGUES (PRT) HONDA  +8:47 -
6 32 JAKES (SVK) KTM  +9:37 -
7 20 GONÇALVES (PRT) HUSQVARNA  +11:14 -
8 12 PEDRERO (ESP) KTM  +12:14 -
9 13 FARRES GUELL (ESP) HONDA  +14:12 -
10 7 LOPEZ (CHL) KTM  +16:06 -
11 6 SVITKO (SVK) KTM  +18:03 -
12 14 DUCLOS (FRA) SHERCO  +19:49 -
13 18 PRZYGONSKI (POL) KTM  +20:44 -
14 15 VERHOEVEN (NLD) YAMAHA  +21:13 -
15 29 CASELLI (USA) KTM  +25:37 -
16 44 BIANCHI PRATA (PRT) HUSQVARNA  +26:22 -
17 156 SMITH (AUS) HONDA  +27:29 -
18 34 METGE (FRA) YAMAHA  +27:32 -
19 31 GUASCH (ESP) GAS - GAS  +29:26 -
20 26 GOUËT (CHL) HONDA  +29:28 -

22 33 CAMPBELL (USA) HONDA  +29:56 (+ PNNA 15:00)

26 9 PAIN (FRA) YAMAHA  +31:39 -

113 10 CASTEU (FRA) YAMAHA  +2:09:13 -


総合順位

1 11 FARIA (PRT) KTM 25:57:12 - -
2 1 DESPRES (FRA) KTM  +5:23 (+ PNNA 15:00)
3 7 LOPEZ (CHL) KTM  +9:03 -
4 32 JAKES (SVK) KTM  +16:56 -
5 17 BOTTURI (ITA) HUSQVARNA  +22:58 (+ PNNA 15:00)
6 9 PAIN (FRA) YAMAHA  +28:46 -
7 3 RODRIGUES (PRT) HONDA  +31:23 (+ PNNA 15:00)
8 6 SVITKO (SVK) KTM  +32:50 -
9 18 PRZYGONSKI (POL) KTM  +33:13 (+ PNNA 5:00)
10 92 ISRAEL ESQUERRE (CHL) HONDA  +38:30 (+ PNNA 12:00)
11 12 PEDRERO (ESP) KTM  +42:29 -
12 30 PIZZOLITO (ARG) HONDA  +46:50 -
13 26 GOUËT (CHL) HONDA  +46:55 -
14 40 VAN NIEKERK (ZAF) KTM  +53:41 -
15 15 VERHOEVEN (NLD) YAMAHA  +55:59 -
16 123 FAGGOTTER (AUS) YAMAHA  +1:05:53 -
17 37 CURTIS (ZAF) KTM  +1:27:36 -
18 57 GRABHAM (AUS) KTM  +1:30:59 (+ PNNA 15:00)
19 20 GONÇALVES (PRT) HUSQVARNA  +1:33:51 (+ PNNA 15:00)
20 8 ULLEVALSETER (NOR) KTM  +1:45:57 (+ PNNA 15:00)
21 10 CASTEU (FRA) YAMAHA  +1:50:10 -

35 5 BARREDA BORT (ESP) HUSQVARNA  +3:11:40 (+ PNNA 15:00)

57 33 CAMPBELL (USA) HONDA  +5:52:53 (+ PNNA 15:00)





Stage 9 - Car/ Bike - Stage Summary (Tucuman - Cordoba)

</object>



Stage 9 - Winner Interview Cyril DESPRES - Bike

</object>



Stage 9 Top Moment - Tucuman - Cordoba

</object>