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MotoGP : ラグナとインディ

2010-08-03 23:33:12 | MotoGP 2010





今まで、MotoGPクラスのみの開催であったラグナセカで、来期は全クラス開催されるかもしれない。
それを実現させる方法として、インディアナポリスとの2週連続開催が計画されている。
しかし、すんなりと開催に向かうには、課題山積である。

アメリカ戦は、ヨーロッパのレースと違う雰囲気で、2レースが開催されるのは楽しみでもあるので、是非実現してほしい。







MotoMattersより


US MotoGP Shakeup: Back-To-Back Rounds Could See All Classes At Laguna And Indy





アメリカでのMotoGP開催は、少々特殊な状況だ。
2005年に、グランプリが大西洋の向こう側に渡った時、唯一開催されたのがMotoGPクラスであった。
これは、250と125においては、ヨーロッパからラグナセカまでの輸送コストの問題、そしてパドックのスペースが限られている問題等が背景にあった。
そして、2008年にはインディアナポリスでのグランプリ開催が加わり、アメリカとの間を、マシンや設備、ライダー等が2度も行き来せねばならなくなった。

しかし、二つのメディアがレポートした所によると、2011年は双方のアメリカ戦において、全クラスが開催されるかもしれないという。
ジャーナリストのマイケル・スコット氏のレポートでは、ドルナのボス、カルメロ・エスペレータ氏が、ラグナセカで、125とMoto2を開催すると話したらしい。
そうなると、この二つのラウンドの時期を変更しなければならない。
2週連続の開催とすることで、輸送コストを大幅に削減し、Moto2と125のレースを追加する事が、比較的少ない費用で実現が出来るようになる。

しかしながら、ラグナセカとインディーを連続開催するには、まだまだ問題が残っている。
コストの観点からいえば、連続開催は望ましい。
ただし、一つのレースが終わって、次に開催地に向かう為に、2,300マイル(3,700キロ)もの輸送を2日間で行わなければならない。
北カリフォルニアから、中西部まで、マシンと設備を2日間で輸送するには、かなり難しいと言わざるを得ない。
空路で運ぶ手段もあるが、これは道路輸送と比べると費用がかかってしまう。

さらに、問題点は多い。
インディアナポリスとのグランプリ開催の3年契約は、2010年までで、今年で最後の年になる。
今の段階で、インディとの契約が更新されるかどうかのニュースは聞こえてこない。
また、ラグナセカは、騒音問題を抱えており、地元の富裕層からの圧力がかかっている。
この様な問題から、ラグナセカかインディアナポリスが、MotoGPのスケジュールから外れるとなると、ラグナセカで全クラスが開催されるという計画も水泡と化すだろう。