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二輪生産、過去最低

2009-11-04 22:54:15 | バイクその他
二輪生産、過去最低



二輪車の生産が過去最低に落ち込んでいる。
国内出荷台数も最盛期の8分の1まで減っているそうだ。

ホンダとヤマハは約50万台の生産能力を持っているのだが、今年の生産台数は20万台とかなりの余剰設備と人員を抱えている事だろう。

レース界では、昨年からカワサキが撤退したし、全メーカーがレース規模を縮小している。
本業が危機的状況である為、レース予算が削られるのはやむを得ないが、さびしい限りだ。

これは国内のメーカーに限らず、海外メーカーも状況は同じで、ドカティも近年、生産規模拡大基調であった為、現在、設備投資回収に困難をきたしており厳しい。
ビューエルも生産終了を発表したばかりだ。

メーカーの売り上げが落ち込むと、開発にも影響が出てくる訳で、意欲的な開発に水を差されかねないし、最悪の場合、二輪は赤字部門なので廃止します、なんて大変な事になってしまうかもしれない。
実際には、国内のメーカーの二輪事業部はかなりの規模なので廃止になる事は無いが、現実的には海外への生産移転がどんどん進んでいる。

とにかく、ここは踏ん張って、我々消費者のニーズを満たす素晴らしい物作りをこれからも頑張っていって欲しい。


記事:
二輪国内生産、過去最低に 4~9月47.7%減、欧米向け落ち込み

 日本自動車工業会(自工会)が29日まとめた今年上半期(4~9月)の二輪車の国内生産台数は前年同期比47.7%減の27万2632台と、統計を取り始めた1966年以来最低の水準だった。欧米向け輸出が大きく落ち込んだほか、国内販売も急減した。

 上半期の輸出台数は48.5%減の21万1628台と過去最低となった。日本メーカー4社合計の国内出荷台数も3割以上減り、最盛期の1982年の8分の1の水準となっている。国内でそれぞれ約50万台の年産能力を持つホンダとヤマハ発動機の今年度の生産台数はいずれも20万台を下回る見通しだ。











関連記事: スズキ、オートバイ事業赤字



スズキが、2009年度第2四半期決算で、オートバイ事業が赤字になっている事を発表している。

鈴木修会長は、反省の弁の中で、赤字転落の理由を「携帯電話的なオートバイをつくったところにあった」と述べている。

携帯電話的なオートバイとは、速さばかりを追求して、使えない機能を付ける事で価格が高くなった事を差し、これが間違いだったと言っているのだ。

確かに、赤字要因が経済状況によるものばかりとは言い切れず、普通の人々が魅力を感じる車種を揃えられなかった事も一因にあげられるだろう。

私自身も、今の国産オートバイに心沸き立つような魅力を感じている車種は思いつかない。

鈴木会長の方針で、スズキの新たな方向性のオートバイが誕生してくるのか注目していきたい。






記事:
スズキの鈴木会長「いま一番重要な問題はオートバイ」






経済記事ついでにMotoGPネタも



ケビン・シュワンツが、スズキのエンジン供給を受けて、MotoGPサテライトチームを結成するのではとの噂が駆け巡っている。

そして、この話にはJIRが一枚かんでいる。
あのモンティロンが、スズキの首脳陣やスポンサーにも接触を図っているらしい。
私は、モンティロンには良いイメージを持っていないので、彼の動きを好感を持ってとらえてはいないのだが、実際にはハードルは相当高い事だろう。

このMotoGP進出に先立って、Moto2クラスへ参戦する動きは着々と進んでいるようだ。
ライダーとしては、マティア・パッシーニを確保している。
他にも、シュワンツがかねてより目をかけているアメリカ人ライダー、JD Beachとも話を続けている。

ケビン・シュワンツは、スズキエンジンでMotoGP進出の噂に対して、こう答えている。

「そんな話は聞いた事も無いよ。
第一、スズキにそんな余裕なんてどこにもない事を良く知っているからね。
これが僕の知っている唯一の事実さ。」

と、まだまだ簡単にはMotoGPへ進出できる環境ではなさそうです。