拘束

NHKはジャーナリストが拘束されているエジプトの問題をやたらと報道している。このニュースを見るのは3回目だ。オバマが釈放を求める映像も3回目である。報道の自由を守るためか、かなり力が入っている。

しかし、エジプトの問題と同様に日本の報道関係者も拘束されている。そのニュースはあまり流れない。こちらのほうが日本人にとっては身近なニュースだし、また自らの身の安全に関わる話だというのに。

その問題は、言わずと知れた産経新聞元ソウル支局長問題である。韓国ではこういう報道がされていると、朝鮮日報の記事を引用したところ、大統領を侮辱したと告訴され、出国を禁じられたものだ。もちろん、記事の引用元の朝鮮日報はお咎めなし。

ハッキリ言って、これは拉致監禁と変わりがない。日本政府はもっと強硬に元支局長の解放を要求すべきなのだ。北朝鮮にやっているように、経済制裁を加えても構わない。

また、韓国への渡航を禁止してもよい。罪なくして拘束される国である。二階や舛添はオリンピックへ向けての協力とか友好とか言っているが、とんでもない話である。ソウルに出かけたら、二度と戻れないかも知れないのに。

それにしても、野党は何をやっているのだろうか。政治とカネの問題で自民党に対して攻勢に出るというが、そんなものはもうみんなウンザリしている。自民党を非難をしたところで、少なくとも、民主党よりはマシだと誰もが思っているのだ。政治とカネよりも、産経元支局長の問題を追及すべきではないか。

安倍首相に迫ってみるといい。産経元支局長の出国禁止は不当だと。早く問題を解決しろと。この攻めには安倍首相もタジタジだろうし、国民の支持も得られる。また国際的にも報道の自由を守る政党とアピールできるだろう。

NHKと組んで、産経元支局長解放キャンペーンをやる。これが民主党が生き残る最善の策だ。頑張れ。

………でも、民主党は、そんなことはしないだろうな。韓国に不利になるから。