先日放送していたサッカー女子なでしこジャパンのアメリカ遠征試合。3試合を録画して見た。結果は惨々たるもの。1分け2敗、しかも結果よりも内容に問題があって、この先がヤバそうだ。
今年から中継がほぼゼロになってしまったが、去年までは女子サッカーの試合はかなりの数が放送されていた。その大半を見てきたので、ボクは一般的には無名の選手でもよく知っている。また、日本は年齢制限のある若手の世界大会で、ここ数年素晴らしい結果を残してきた。今回の代表は、そういう将来を期待される若手が多く含まれるチームだった。
しかし、全く通用せず。
まず身体能力がまるで違う。
スピードが武器だと言っていた選手が簡単にチギられ、ついて行けない。裏を取られたというのではなく、後ろから追い付かれ、追い越され、チギられていく。体をぶつけると、日本選手がぶっ飛んで終了~。
そして技術が違う。
向こうのほうがパススピードが早く、トラップが正確。いいようにパスを回されて、なかなかボールが奪えない。
さらに戦術が違う。
相手はチームとしての決まり事が出来ている。どこからボールを追うか、ポジション取り、どうやって攻めるのか。日本は全てがチグハグだ。
これでは勝てない。しかも、基本的なことが出来ていないから、これから改善できるようにも見えない。特に期待の若手陣が世界に通用するようになるのは厳しいんじゃないだろうか。誰が出ても、同じミスを繰返し繰返しやっている。経験を積ませる以前に、代表選手として試合に出していいのかというレベル。いかに女子サッカーの裾野が狭く、脆弱なのかを知らせる試合内容だった。
うーん、残念。北川とか、カワイイのになー。
結局、それなりのプレーが出来たのは阪口や宇津木などの前の世代の選手。あとは熊谷や岩渕は何とかなるとしても、さすがにチーム作りは厳しい。
バレーボールもそうだけど、女子スポーツは転換期を迎えたのかも知れないな。澤、木村、フィギアの浅田など、本当の世界レベルの選手が引退して、トップ集団から脱落しつつある。しばらくは冬の時代になるのかな。