マヨの本音

日本の古代史から現代まで、歴史を学びながら現代を読み解く。起こった出来事は偶然なのか、それとも仕組まれたものなのか?

中国のサインの意味は?

2010年09月26日 05時48分16秒 | ひとりごと
さて、菅首相の続投にあわせ、日中関係が非常に緊張している。一体何が起きているのだろう。
中国漁船は意図的に海上保安庁の巡視艇にぶつかってきたのであり、日本が国家として該当地域は自国領と宣言している以上、法治国家として粛々と処罰すべきである。いわゆる断固たる措置を取るべきである。これは中国人でなくても当然のことである。そして裁判の後に政府が外交的判断をするべきである。
ところが那覇地検が勝手に?釈放してしまっては困るのだ。日本は法治国家ではなく、検察と政府と二つの政府がある事になりはしないか。
まあ、検察が内閣の思い通りに動かないことは今に始まったことではないが・・・。以後、尖閣諸島で中国人が無法を働いてもお咎めがないという前例が出来た訳だから、検察は責任を取ってもらおう。

さて、中国の今回の強硬な態度はいかにも不自然で、親中派の私ですら気分はよろしくないのだ。一体狙いはなんなのだろうか。
早い話、菅政権に大きな苛立ちを感じ、重大な外交サインを送っていると言うことである。
では、何のサインか?ですよね、私は北朝鮮問題だと考えている。
次期将軍、金正雲氏への政権移譲を無事に果たすため、金正日は精力的に動いている。そして先月は電撃的な訪中をし、満州地域を重点的に回っている。
中国としては北朝鮮が日本軍の残置国家であると言う認識で非常に警戒しているのだ。しかも満州は朝鮮民族の心のふるさとである夫余や高句麗、渤海の故地である。高句麗のほとんどの歴史的な遺産は中国領にあるのだ。
仮に現将軍が満州地域の領有権に言及したとしたらどうであろう?
現実に満州の住民の大半は朝鮮民族であり、実際のところ高句麗そのものである。そんなことは中国も承知で、高句麗が韓半島とは別の国家だと認識している。しかし、それは従来の教科書的な古代史と矛盾を生じる。そのことはあまり表立って議論したくないのはお互いさまである。
いずれにしても古代に遡って領有権を主張するのはナンセンスであり、現状追認以外方法はないのである。後は戦争と言う手段しかないのだ。

北朝鮮の領有権の主張を押さえ込むため、日本に対し尖閣諸島の領有権を主張することで中国の本音を示したのではないか。これがマヨの推測である。

日本が北朝鮮との関係を改善すると、北には豊富な天然資源が存在し、いわゆるレア・メタルも相当な埋蔵量があるといわれる。つまり、今回中国がレア・アースの輸出を禁止した背景にそのヒントが隠されている。

要は、中国は日本に対し北朝鮮への圧力を期待したのであり、那覇地裁の勝手な判断は内閣の動きを封じ込め、中国政府に大きな失望を与えたはずである。すなわち、検察は日中の話し合いを妨害したことになる。日本には二つの政府があるのだ。