マヨの本音

日本の古代史から現代まで、歴史を学びながら現代を読み解く。起こった出来事は偶然なのか、それとも仕組まれたものなのか?

ダムをどうしましょ

2009年09月24日 09時23分38秒 | ひとりごと
ずいぶん昔の話である。ある駅前の商店で商売をしに行き、店主と話をしていた。その時、お客が商品を手に持ち、「これもらっていくからお願いね」と帰っていった。
「あのお客さん、代金は払わないのですか?」、と聞くと、「あたりまえよ、田舎ではつけで買うの、盆暮れ勘定って言って年に二回しか払わないのよ。」
「でも、払ってくれないお客もいるでしょ?」「そりゃいるわよ」
「なら、売らなきゃいいのに・・・」、「あのね、売らないとね、前の分も払わないぞって居直るのよ。」
「・・・・・・」

八ツ場ダムの中止決定で色々な立場の人が騒いでいる。4600億の予算の7割以上をすでに投じており、いま中止すればすべてが無駄になるばかりか、すでに負担をした市町村に対し返還を迫られているという。
「いままで投じてきた努力や費用をどうしてくれる!」
うーん、何かへンだな?まるで国民が脅迫されてるみたい。

まず、ダムが洪水を防げない事はいくつもの災害で証明されている。むしろダムの放水で街を水浸しにした可能性もある。このダムに治水面から必要性があるのか、そしてもうひとつ、都会の水がめとしての必要性はあるのか。
東京にあるいは千葉にどうしても必要なのか?強酸性の水が飲用に使えるのか?
そのような基本的な問題をすでに7割も予算を投じている段階でどうして議論をしなければならないのだろうか。
ダムを作るが先で、効果などはどうでもいいのだ。後は利権と欲のぶつかり合いである。住民を欲で分断し、静かな村落を崩壊させた責任は重いのである。

阿修羅でも指摘されているが、昨日前原さんが、「これで7割なの?」と聞いていたように、残りの3割の予算で完成するはずはないということである。つまり、必ず巨額の追加予算が必要になる、この事をマスコミは報じていない。何たる欺瞞。

おそらくは民主党の主張のように、損害を負担しても結果的に安く済むかもしれないのだ。どうしたもんだ?みんなうそつきばかりで・・・。

公共事業が景気刺激に有効であるし、税金の再配分という意味でどんどんやればいい、しかし、一部のゼネコンを潤し、特定の地主が喜ぶような不公平感の残る事業は許せない。なんでも中止すれば良いというものでもないが、河村たかし氏のように、とりあえず立ち止まって、本当に必要なのかを議論しましょうと言うのが正しい姿なのではないだろうか。
しかし、選挙の結果民主党が勝ち、そのマニフェストにうたわれている以上、民主党としても引くわけにはいかない。政治とは難しいものだ。
私としてはどちらとも言えないが、着工前にすべての議論は尽くして欲しいものだと思うだけですな。