マヨの本音

日本の古代史から現代まで、歴史を学びながら現代を読み解く。起こった出来事は偶然なのか、それとも仕組まれたものなのか?

あたらしい法務大臣

2009年09月17日 06時24分07秒 | ひとりごと
新しい法務大臣に弁護士出身の千葉景子が就任した。これは非常にうれしい。彼女は人権派であり、これまでいくつも指摘してきたような検察や司法の行き過ぎに待ったを掛ける事ができるのである。
麻生政権下の森法務大臣は実にひどいことをしている。死刑囚の死刑執行は法律がある以上やむを得ないと思わないでもないが、ほんの少しであっても疑わしい場合、あるいは再審の可能性がある場合、あるいは再審を求めている場合、とりあえず執行は見送るのが当たり前ではないか。
精度の点で信頼性に疑問があったDNA鑑定だけで死刑を執行された飯塚事件の久間さんは、足利事件で再鑑定の可能性を見てあわてて執行された可能性が捨てきれないのだ。
真相は我々が知るすべもない。しかし、このような疑問を持たざるを得ない死刑執行が行なわれる限り、私も死刑廃止に同調するだろう。
私は仏様のような寛大な人間ではないので人間とは思えない獣のような犯罪者を擁護する立場にはない。ただ、有名な大高アベック殺人事件の被告を弁護した人と話をしたことがあるが、どんな人間にも生い立ちやその後の人生において、何がしか情状酌量の余地はあるんだと言っていた。
いくら重大な犯罪を犯した人間でも、残った長い人生を国家が奪っていいものか私も大いに悩むのであります。ましてやその犯罪が間違いなくその人間が行なった行為かが疑われるのであればいうまでもないことである。
このたびの民主党政権下で従来の死刑執行のあり方が見直されることを望むものです。