尾崎まことの詩と写真★「ことばと光と影と」

不思議の森へあなたを訪ねて下さい。
「人生は正しいのです、どんな場合にも」(リルケ)
2005.10/22開設

年頭所感「あなたとともにあるならば」

2014年01月05日 22時15分11秒 | 日記
昔、人々を信じえないから、神を信じた時代があった。
この時代、通りすがりの人を信じるほうが、神を信じるよりも簡単だ。

神を信じることが恩寵だとは思わない。
いわんや、神を信じると言うことは、軽率か偽善、狂気のたぐいだと見なされるであろう。
しかし元来、人間に神を信しる自由も、信じない自由もないのではないか?
いかなる意味でも、神は人間の認識と心情の対象ではないからである。

祈ることだけが可能であると思える。
共にあることを祈ることだけが可能であると思える。

詩を書くこともできない。
写真を撮ることもできない。
詩を書かされ、写真を撮らされることだけができる。
あなたとともにあるならば。

それでも、わたしは死ぬのだ。
だから、わたしは死ぬまで愛するのだ。

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