ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

「あべこべ」・・・久世光彦 著(文藝春秋社)を読む。

2008年05月25日 | 本の事
 本当は 昨日行なわれるはずだった 江津市の小中学校の陸上大会(玉江大会)が大雨で順延になった。で今日は霧雨ながら、午後からあがるとの予報を信じて行なわれている。
近所のS君 江津市でも1,2を争う短距離選手で、記録を目指して頑張っている。頑張れ!S君!

 いやぁ それにしても夕べは 岡田ジャパンやってくれました。キリンカップサッカー2008で、大雨の豊田スタジアムの試合中継、すっきりした。今までの嫌なこと吹き飛ばしてくれた。
MFの長谷部のアシストによりFWの玉田が前半21分ゴールを決めてた瞬間大喜びしていた私です。
しもちゃんそっくりの大久保も頑張っていたし、宮本が抜けた後一人で頑張ってるDFの中澤もよく守ってくれて、ゴールキーパーの楢崎も本当によかった。

強豪コートジボワールにその後 後半も押されながらも 虎の子一点を必死で守り抜いた。
このたびばかりは 解説のあの辛口のセルジオ越後さんも誉めていたもんね。



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 勿論暇だからというのが一番の理由だけど、何かもやもやとした不安があったり、仕事がうまくいかず行き詰ったりすると 本の中に逃げたくなる。

そんなわけで いつも二、三冊の本を抱えて行動している。
そんな私をよく知っているまゆママが、先日石山寺に行かれてお土産にといって 紫式部の栞をくれた。(写真の本の上に写っている)
もの凄くうれしい。今では私の必需品で、宝物にになっている。

そんな事言いながら実は 先日 行方不明になったのです。
ないとなると 紙の栞では本を読む気もせづ、全く私という人間は単純でいい加減だと思っていたところ、図書館から連絡があり、返却した本に挟まっていたらしい。で無事戻ってきてくれたと言うわけだ。
ちゃんとお払いがしてあるからご利益かもしれませんね。

 話が随分と余談になったが、「あべこべ」を読んだ。
『弥勒さんが現れると、不思議なことが起きる。懐かしい女たちの住むあっちの国へ、風が吹く。人生をいとおしむ季節に訪れるのは過去か、幻か? 月の光に彩られた、九つの可笑しくて、やがて切ない幻想連作短篇集。 』データーベースより。

この本のカバーを見た時 なんだか描かれている女性は樹木希林に似ているなぁと思って調べてみたら やはりこの「弥勒さん」と言う女性のモデルは樹木希林なんだって。樹木希林ばかりじゃない。
語り部の「私」も久世さん自身を思わせるし、文芸評論家で何にでも点数を付けたがる「穴さん」も福田和也さんらしい。

しかし 久世光彦と言えばついこの間まで演出家の顔しか知らなかったけど、何でも小学校にあがる前から「大人の小説」を読んでいたという。

でもでも久世光彦は助平だね。風呂上がりのつれづれに老眼鏡をかけて股間の白毛を探っていたり、土に埋めた器に家族揃っておしっこをかけるシーンなどが出てくる。あの細面の演出家というより学者タイプの真面目そうな久世さんがねぇ、よくもまぁまぁ やはり普通の男なんだと思ったりして。

でもこの人の本は勉強になる。
日本語蘊蓄あり、幻想な楽しみあり、そのようなわけで退屈はしなかったけど、ヘンな気持ちになる一冊だった。

その日本語蘊蓄なのだけど、読むたびに私の手帖は書き込みが増える。「ニホンゴキトク」と自ら言ってるように懐かしく趣のある日本語がたくさん出てくる。
例えば、「益体もない」とか、「剣呑」・・・不安を覚えさせる。
「惻隠の情」・・同情すること。
「怯懦(きょうだ)」・・・意気地のないこと。
「矜持(きょうじ)・・・プライド

ちょっと書き出してもこれくらいある。
こういう漢字って なんとなしに文章に重みが出ると思う。いつかどこかで使いたいなぁなどと思ったりして。

まぁ私のような、タラタラと何の脈絡もない文章を書き連ねているものには使うチャンスはないかもです。かえってアンバランスだと思うから。

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