足のラインがきれいだとか、靴を履いた姿がセンスあるからと言うのではない。靴を買う回数が半端じゃないからだ。(3000足も持ってないけど・・)
子供の頃、下駄の鼻緒の染めの色が足の指について、いつも指の間が赤くなっていた。そして、足の裏に汗をかくから、下駄の歯が減って鼻緒が伸びてきたら、下駄の両脇に足が滑ってよく捻挫したりした。
足だけではない、手の平もいつも汗ばんでいて、ガリ版刷りのテスト用紙が、汗で破れたり、手下げかばんの取っ手も汗で直ぐぼろぼろになった。
大好きなお裁縫も針が、すべって針もすぐ錆びた。
学生時代、フォークダンスが、もの凄く嫌いだった。
そして同じデオキシリボ核酸を持つ、クローン母娘だから致し方ないにしても、ルーツである遺伝子を恨んだ。
さて、話が脱線したが、私は靴が破れたり、踵が外れたりして買い換えるのではなく、手足多汗症により臭くなって捨てるから買うのだ。
スニーカーも10日くらいで洗う。その内洗っても洗っても臭いが取れなくなる。
それで、破れてもいないのに泣く泣く捨てる。「ほんとに、靴の寿命が短いよね、もったいない。まだ充分履けるのにゴミ箱入りとは・・悲しくなるよ。」
そんな私にトンボが言った。
「俺は、いい商売を思いついた。」
「どんな?」
「インターネットで臭いの付いた靴を売ろう。」
「誰の?」
「勿論 そのちゃんのよ。」
「誰が買うん?」
「ほしい人が世の中にはいるんよ。そんなおばさんの靴では駄目よ、ミュールや、若い娘が履く靴に臭いをつけてね、顔や、スタイルはネット上ではいくらでも修正できるし・・何日くらい履いたら臭いがつく?」
「何?それ?」
「ブルセラショップ、フェチショップ、世の中には、おかしな変な物がほしい人間もいるんよ。協力して、お金儲けしよう。そんな立派な特異体質を利用しない手はないよ。」(わたしゃ、化け物か?)
何を言い出すかわからないトンボに大笑いの暇な木馬の昼下りでしたが、ちょっと心が揺らいだ私です。
欠陥だらけの私ですが、(方向オンチや、運動神経オンチ、数学オンチ、など・・・)そうなの?そういうことがあるの?あぁ~40年若かったらな、発想の転換もあるのだ。逆もまた真なり…
そうかぁ~世の中には臭いフェチな男もいるのか、変なの・・
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