ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

(23)「天地明察」沖方丁著・・(角川書店)5/8日読了

2010年05月09日 | 本の事
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江戸時代、前代未聞のベンチャー事業に生涯を賭けた男がいた。ミッションは「日本独自の暦」を作ること―。碁打ちにして数学者・渋川春海の二十年にわたる奮闘・挫折・喜び、そして恋!早くも読書界沸騰!俊英にして鬼才がおくる新潮流歴史ロマン。(「BOOK」データベースより)

 随分長く手元に置いた本。
連休と重なり、中々忙しくて じっくり読む時間が取れなかったから。
でもこの本は本年度2010年本屋大賞に選ばれたらしくて、読まなくちゃ損する。その思いだけでやっと読み終えた。

私は日本史の時間に居眠りをしていたのか、まったく無知。自分でもあきれるほど・・
そして数学は大の苦手、だからこの本の主人公の渋川春海なんて恥ずかしながら 全然名前も知らなかった。

最初 本に入り込めず、読み始めるとすぐに睡魔に襲われていたのが、どうしたことか、どこのあたりからか、面白くて、ぐんぐん入り込んでしまった。

又詳しく書くと、おしかりを受けるので(トンボさんはまだ読んでないから・・)簡単に書くと、
幕府の碁打ちながらにして数学者という渋川春海。
しかし、碁には本因坊道策、数学には関孝和という天才が同時期に存在していた。
2人のライバルに打ちのめされつつも、春海に目を掛ける男たちがいた。
老中、酒井忠清、水戸家の水戸光国に目を掛けられ、最後の黒幕にして大物、会津藩主の保科正之に声をかけられる。
ゆがみが大きくなっていた暦を武家の力で改暦することだ、と。

実のところ暦の歴史なんて全然知らなかった。中国から渡って来たんだろうかな?そう思っていた。
今の世の中ならコンピューターで簡単に計算できるのでしょうが、その昔、天体観測をしながら算術を利用して作った暦、大変な作業だったと思う。私などカレンダーなんてなければ困るから、生活の不便を改善するための事業として「暦」というのはつくられるものだと思っていたのだけど、この『天地明察』を読むと、どうしてどうして「改暦」が「経済的な効果をもたらす大事業」だったのですね。だからこそ、幕府もこれを援助し、すすめようとしたのか……

「こと」と「えん」春海さんの奥さまですが、(先妻と後妻)優しくて思いやりのある春海との関係、本当にほのぼのとします。

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