ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

「デパートへ行こう」を読む。・・真保裕一著(新潮社)・・9/28日読了

2009年10月04日 | 本の事
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 本の装丁から 童話を連想するけど、どうしてどうして、これは、家族の絆の話なんで、夜のデパートに集まった登場人物一人一人に思わぬドラマがあり、大団円を迎える。うーん サスペンス風人情物語かな。

所持金が143円の全てを失った男性、早番で帰宅したはずのデパート社員、15,6歳のカップル、やくざ風のわけありの男など外部(正確には社員は内部の人間)達が最初は自分以外の存在を知らずに夜のデパートに居すわる。
さらに百貨店の社長や個性あふれる警備員数名が店内を動き回り、どたばた劇に拍車をかける。
そこに様々な人間関係が元々絡み合っており、また中盤に向けてはさらにこんがらがり、終盤に向けてその糸が少しずつほぐれ、それぞれにうまく収まっていくという展開なのだけど。
各章で、それぞれの登場人物の間で視点が切り替わることで、いないはずの他の人間に、「えっ」、「まさか」と驚いたり。
その反面、登場人物が多く、名前の一覧表がないので こりゃどの階の話?と最初は混乱する。それでも各省でそれぞれが主役になり、オムニバス風で繋がっていくのだ。

最後は自殺しようと屋上から飛び降りた143円の所持金の中年男性が警備員が手配したトラックの幌にひっかかり、危うく一命を取り留め、かけつけた娘さんと涙の再会を果たし、「一緒にデパートに行こうね」と父親に声をかけるところ。
一方、助けた警備員が実は64年前の東京空襲の際にデパートに逃げ込んで、迷い子となっていたのをテレビで見つけた母親が息子と知り、こちらも劇的な再会となり、めでたしめでたし、となる。

暇つぶしにはなる、値段の価値ありっていうところですかね。

この本も旬の本らしく、すぐに売れたんですって。
今まで購入した本、一冊も手元になく全部売れたとよろこんでました。

この前お客さんが「江津で一番たくさん本読んでる女性ですね。」と言ってたけど、そんなもん、自慢にも何にもならん。ただ暇だからということなのですよね。


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