ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

ダイダイ

2008年03月06日 | 木馬の事
 小さい春 小さい春 小さい春みーつけた!
うれしいね、何はなくても春は来る。
新川沿いの国道より山側の土手で見つけた土筆ん坊・・・(写真をクリックしてくくださいね。) 

 朝、草むらは霜で真っ白だった。
春は名のみでこんなに風が冷たい日が続いているのに、大地のぬくもりが辺りの草むらに変化をもたらし、しらっ茶けた草むらに色が付いてきた。
春は新しい目覚めの季節、大地からの優しい便り、これからも尚続くであろう寒気が朝を霜で飾ろうと、もうじき若緑が蘇る。
今が一番いい季節、しばらくすると茂リ過ぎた雑草にまたヘキヘキする日が来るんだろうから。

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♪ あなたと二人できた丘は 漁港が見える丘~
この前笠山からみた萩漁港ですが、この「港が見える丘」という歌は私はよく知っているが、今ほとんどの若い人は知らないと思う。

でも 映画「寅さん」シリーズのなかで、リリーが唄ってた歌だといえば思い出す人もいると思う。
リリーこと浅丘ルリ子の かったるいような、けだるい歌い方が、安っぽくてタバコの煙で視界がくもっていて、派手な色彩の場末のキャバレーに やけに似合ってそして切なかった。
私は高台で港が見えると ついこの歌をビブラートを聞かせながら口ずさんでしまうのだ。(下手だけど・・)

 でまたまた話が脱線してしまったけど、萩といえば昔から『ダイダイ』が有名で、冬場にこの地に来ると 家々の白壁の塀に囲まれた庭に たわわに橙色の実をつけて、千切れんばかりにぶら下がっていたダイダイが、白と橙色と葉っぱの緑のコントラストが目に優しくて爽やかだったのに、こんな高台で見渡してもダイダイの色が目に入らなかった。
昔はここらでも初夏に甘ーい香りの白い花が咲き、冬に果実が実る。
実は冬を過ぎても木から落ちず、そのまま置いておくと二・三年は枝についている。ここから「だいだい(代々)」と呼ばれるようになったらしい。それで家の庭に縁起物として植えていたのかもしれない。湯豆腐やチリのときこれを絞ってお醤油と混ぜて付け汁にした記憶がある、香り豊でとても美味しかったよね。
しかし考えてみたら 最近は果物も自然の味の酸味が強いのは敬遠されて、果汁が甘くたっぷりのジューシーなのが好まれるから、木の数も減ったんだろうと思う。

そんな時ダイダイなるものを頂いた。
どうも柑橘類はよくわからないのだが、くださった方がダイダイだといわれたのでそうだろう、私は酢の物とか、お寿司とかは大好物なんだけど、こと柑橘類のすっぱいのはほんとダメ。
でもイリコさんが絞ってお砂糖を入れてホットダイダイにしてくれて「ハイ、ビタミンCです」と作ってくれたのは まぁ嫌々ながら飲んでいた。
が見ただけで生唾が出るほどもの凄くすっぱい。
それでふと思いついて今日はその絞り汁に味醂少々、お塩少々、お醤油少々、お酒少々、で鶏手羽元をことことことことと煮てみたら・・・。

これがグットです。
柔らかく、味も丁度よくしみこみ、ダイダイの味など全然しないで、まぁ 美味しく出来上がった。
是非ダイダイがたくさん手元のある時はお試しください。お奨めです。
イリコさんと、口の端に煮汁をつけ、指をなめなめ食べました。自分たちは気がつかなかったけど、今思えばきっと骨付きをかじっている姿は、山姥みたいだったろうね。

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