駒場で行われたサテライト最終節。
チケットブースが開いていた。
川崎戦、東京V戦、磐田戦。
リーグ戦ホームゲーム分のチケット販売とのこと。
“ここが開くのって、高校選手権のときぐらいだよね”
埼スタ開催とは言え、販促しないと売れないんだ…。
“磐田戦はホーム最終節なのに”
以前の僕なら、
“さぁみんな、スタジアムに行こう!”
と書いていただろう。
でも、今は違う。
“試合を観に来るだけなら、別に無理して来てくれなくてもいいな”
と感じている。
それは、観衆の数ではなく質が大事なのかな、と思い始めているから。
「負けると来ない」
「勝つと来る」
こんな人たちは少なくとも「サポーター」ではないし。
“今日はたくさん入ってるなぁ、地蔵とガキが…”
陣取った場所の周りがこうだったりすると、ガックリする。
幾ら「己の気持ち」が全てであっても、キツいんだよなぁ。
得点が入ったとき、見知らぬ人とコンタクトが取れるのは「共に戦っていること」を互いに認め合っているからだもの。
“今日はあんまり入ってないねぇ”
こんなときほど「燃える」。
余計な因子が混ざっていないから。
俺たちの戦い、勝たせたい気持ちを素直に表現できるから。
一緒に戦う心地よさ。
勝つ喜びも負ける悔しさもあるけれど、それもサッカーだから。
“感じて見ない?”
チケットならまだ、あるみたいだよ。
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